APS再生治療

特徴

関節内の成分バランスを整えて痛みを軽減

天秤

APS再生治療には、炎症を引き起こす成分が増えてしまった関節内の状態を、正常に整える作用があります[1]。ひざの痛みや軟骨の状態悪化の元凶である炎症を抑えることにつながるので、痛みの改善はもちろん、変形性ひざ関節症の進行を遅らせることも期待できるのです。▽期待できる効果をさらに詳しく

手術しない注射だけでできる治療

採血用の注射器

治療の流れは、まず患者さまから採血し、その血液から精製したAPSをひざ関節内に注入するというもので、注射だけで完結します。身体への負担が少なく、入院の必要もありません。治療後も激しい運動などの無理は禁物ですが、普段と同じように生活できます。

自分の血液を使うのでリスクが低い

雨に濡れた葉

APSの精製過程では人工物を一切添加いたしません。患者さま自身の血液から取り出した成分を体内に戻すだけなので、副作用のリスクが少ない治療です。治療後はAPSが作用することで多少の痛みが生じることもありますが、一時的に起こる正常な反応なので数日で落ち着きます。▽APS再生治療の手順をさらに詳しく

次世代PRPと呼ばれる治療

ひざ関節のイラスト

血液を使ったもうひとつの再生医療であるPRP療法。スポーツ障害や変形性関節症の治療として、海外ではすでに頻繁に行われています。APS再生治療では、PRPを精製する血液成分分離キットを進化させたものを使用。そのため「次世代PRP」と言われています[2]

採血と同日に治療が受けられる

予定表

他の再生医療のように細胞を培養したりはしないので、治療を行う医療機関が専用キットと機器を使って精製することができます。その時間は20〜30分程度で、採血からAPS注入まで合わせても1時間ほどです。1回の来院で済ませたいというニーズにもお答えすることができます。

治療方法と効果

APSとは、患者さま自身の血液を活用した注射でできる関節治療です。血液中には、抗炎症性のタンパク質が含まれているのですが、それを濃縮する専用キットでAPS(=自己タンパク質溶液)を精製します。変形性膝関節症では、痛みの原因である組織の炎症が抑制されるため、除痛効果が期待できます。
人工物を使用しないこと、手術を必要としてないこと、精製時間が短いことなどから、お身体への負担が少ない治療と言えるでしょう。

APS療法の工程

厚労省より提供計画番号を取得しています当院のAPS再生治療は、提供計画書が厚生労働省に受理されており、第二種再生医療の提供計画番号(PB3180071)を取得済です。一定の安全性が確保された治療を、正しい手順で行っています。

この治療が向いている患者さま

APS再生治療は、関節内の炎症による痛みを改善するための再生医療です。変形性膝関節症をはじめ、半月板損傷や軟骨損傷などのけがによる炎症にお困りの方におすすめすることができます。
また、他の治療では適応外となってしまう感染症の方にも受けていただけます。

  • 変形性ひざ関節症の初期〜中期
  • ヒアルロン酸注射で良くならない
  • できれば手術はしたくない
  • 1回の来院で治療まですませたい
  • 感染症で再生医療が受けられない

期待できる効果

関節内で起こっている炎症を鎮めることで、痛みの軽減が期待できます。例えば、生理食塩水を注射した15人とAPS再生治療を行った30名で、痛みを数値化したVASスコアの平均値を比較したところ、APS再生治療の方が有意な改善が見られたという結果が報告されています[3]
その詳細を示すのがこちらのグラフです。注射直後は生理食塩水も痛みが軽減していますが、しばらくするとまたぶり返しています。一方のAPS再生治療では、1回の注入でも1年近く、痛みの軽減が続くことが分かります。

APS療法後の膝の痛みスコアグラフ

効果が望める理由

炎症を起こしたひざ関節内は、炎症性のタンパク質が増加している状態です。そこで抗炎症性のタンパク質を濃縮したAPSをして、関節内に生じているタンパク質の不均衡を調整します。これにより、関節炎が抑制され、ひざの痛みが軽減されると考えられるのです。

軟骨破壊を遅らせる効果も期待できます炎症を放置すると、軟骨の劣化や破壊が進行します。炎症性タンパク質の過剰分泌で、細胞分裂を促す成長因子という物質も不足しているからです。APSには成長因子も濃縮されて含まれているため、軟骨保護の点でも有効と言えるでしょう。

イメージ化したAPS療法の作用

治療の流れ

APS再生治療では、採血後すぐにクリニック内でAPSに加工し、同日に関節内注射を行います。

APS療法の膝治療の手順

適応診断や治療説明だけでもお受けしております

当院は完全予約制で、混雑や待ち時間などを解消しております。
まずは、ひざの状態をご自身でも把握されることが先決かと思いますので、お気軽にご相談ください。

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