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時々訪れる、膝の突然の痛みにお困りではありませんか?膝を使わずに日常生活を送ることは難しいので、膝が痛むと苦痛も大きく、大変困りますよね。
膝の痛みはさまざまな原因で起こります。痛む場所や場面、症状の出方によって原因が異なり、原因が違えば、応急処置の方法や治療法も変わってきます。間違った処置で悪化させないためには、慎重な判断が必要です。
ここでは、膝の痛みの場所や動作、症状別に、考えられる原因と疾患をまとめました。病院を受診すべきかの判断にもご活用ください。
目次
膝が痛いときはまず
「痛む場所・場面」を確認しましょう
膝が痛いときは、「どこが痛むのか」と「どのような場面で痛むのか」を最初に確認しましょう。
たとえば、膝の内側が痛む場合と外側が痛む場合では、考えられる疾患が異なります。また、立ち上がるときに痛むのか、階段の上り下りで痛むのか、しゃがむと痛むのかによっても、膝に負担がかかっている部位や状態を推測しやすくなります。
以下の項目について、痛みの状態を確認してみましょう。
| 確認すること | 見るポイント |
| 痛む場所 | 膝の内側、外側、裏側、お皿の上・下など |
| 痛む場面 | 立ち上がるとき、歩くとき、階段の上り下り、しゃがむとき、正座するときなど |
| 痛みの出方 | 急に痛くなった、少しずつ痛くなった、運動後に痛む、安静時も痛むなど |
| 痛み以外の症状 | 腫れ、熱感、水がたまる、ポキポキ鳴る、引っかかる、こわばるなど |
| きっかけ | けが、スポーツ、長時間の歩行、加齢、過去の膝の病気など |
膝の痛みは、問診や視診、触診、画像検査などを組み合わせて原因を確認します。
痛みが続く場合や原因がわからない場合は、自己判断だけで対処せず、医療機関で膝の状態を確認することが大切です。MRI検査などによって原因を正確に確認することで、適切な治療へとつなげられます。
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再生医療で治療してみたい方
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再生医療の適応があるか知りたい方
痛む場所から考えられる
膝の痛みの原因
ここでは、膝の内側・外側・裏側・お皿周辺に分けて、代表的な原因を簡単に紹介します。
詳しい原因や対処法は、それぞれの症状に合わせた詳細記事をご覧ください。
▶ 膝の痛みの場所【外側や内側など】から分かる!原因と痛い時の対処法
膝の内側が痛い場合
膝の内側が痛む場合、変形性膝関節症、鵞足炎、内側半月板損傷、内側側副靭帯損傷などが考えられます。
特に、立ち上がるときや歩き始めに内側が痛む場合、加齢による軟骨のすり減りや膝への負担が関係していることがあります。一方、スポーツや急な方向転換の後に痛みが出た場合は、半月板や靭帯の損傷が関係している可能性もあります。
膝の外側が痛い場合
膝の外側が痛む場合、腸脛靭帯炎、外側半月板損傷、外側側副靭帯損傷などが考えられます。
ランニング中や運動後に外側が痛くなる場合は、膝の使いすぎによって腸脛靭帯に炎症が起きている可能性があります。また、スポーツ中のけがや強い衝撃がきっかけで痛みが出た場合は、半月板や靭帯の損傷が関係している場合もあります。
膝の裏側が痛い場合
膝の裏側が痛む場合、ベーカー嚢腫、半月板損傷、靭帯の損傷、筋肉や腱の炎症などが関係している場合があります。
膝の裏に腫れや圧迫感がある場合や、曲げ伸ばしをしたときに違和感がある場合は、関節内の炎症や水のたまりが影響していることもあります。まれに血管系の疾患が関係するケースもあるため、強い痛みや腫れがある場合は注意が必要です。
膝のお皿の上・下が痛い場合
膝のお皿周辺が痛む場合、ジャンパー膝(膝蓋腱炎や大腿四頭筋腱付着部炎など)が考えられます。
ジャンプやダッシュを繰り返すスポーツ、長時間の歩行、階段の上り下りなどで膝に負担がかかると、お皿の上や下に痛みが出ることがあります。運動を続けることで痛みが強くなる場合もあるため、無理に動かし続けないようにしましょう。
痛む場面から考えられる
膝の痛みの原因
膝の痛みは、どの動作で痛むかによっても原因を考えやすくなります。
立ち上がる、階段を上り下りする、しゃがむ、膝を曲げるなどの動作では、膝関節や周囲の筋肉・腱・靭帯にかかる負担が変わります。痛みが出る場面を整理しておくと、受診時にも症状を伝えやすくなります。
立ち上がるときに膝が痛い
椅子から立ち上がるときや、床から立ち上がるときに膝が痛む場合、変形性膝関節症や筋力低下などが関係している可能性があります。
立ち上がる動作では、膝に体重がかかりやすく、太ももの筋力が弱いと関節への負担が大きくなります。特に、動き始めに痛みが出て、しばらく動くと楽になる場合は、関節の炎症やこわばりが関係していることもあります。
階段の上り下りで膝が痛い
階段の上り下りは、平地を歩くときよりも膝に負担がかかりやすい動作です。
階段で膝が痛む場合、変形性膝関節症、半月板損傷、膝蓋大腿関節のトラブル、筋力低下などが関係している場合があります。とくに下り階段で痛みが強い場合は、膝が体重を支えながら曲がるため、関節や周囲の組織に負担がかかりやすくなります。
しゃがむと膝が痛い
しゃがむ動作で膝が痛む場合、膝を深く曲げたときに関節内や周囲の組織へ負担がかかっている可能性があります。
変形性膝関節症や半月板損傷、膝蓋腱炎などが関係する場合がありますが、痛みの原因は痛む場所や症状によって異なります。しゃがむと強い痛みが出る、立ち上がるときに引っかかる、膝が腫れるといった症状がある場合、早めに病院へ行き、詳細検査を受けてください。
膝を曲げると痛い
膝を曲げると痛い場合、半月板損傷、変形性膝関節症、膝周囲の腱や靭帯の炎症などが考えられます。
膝を曲げたときに引っかかる感じがある、曲げ伸ばしがスムーズにできない、正座がしづらいといった症状がある場合は、関節内のトラブルが関係している可能性もあります。
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膝の痛みと一緒に出やすい症状
膝の痛みには、ほかの症状を伴うことがあります。痛み以外の症状にも目を向けることで、トラブルの原因を推測できるかもしれません。
膝の痛みと併発しやすい症状についても確認しておきましょう。
膝がポキポキ鳴る
膝を曲げ伸ばししたときにポキポキと音が鳴ることがあります。音が鳴るだけで痛みがない場合は、すぐに大きな問題とは限りません。
ただし、音と一緒に痛みや腫れ、引っかかる感じがある場合は、半月板や軟骨、靭帯などに負担がかかっている可能性があります。音の種類や痛みの有無によって原因が異なるため、症状が続く場合は確認が必要です。
膝に水がたまる・腫れる
膝に水がたまる、腫れるといった症状がある場合、関節内で炎症が起きている可能性があります。
変形性膝関節症や半月板損傷、靭帯損傷、関節炎などが原因となることがあります。膝が腫れて曲げにくい、熱感がある、歩きにくいといった症状を伴う場合は、無理に動かさず医療機関への相談を検討しましょう。
急に膝が痛くなった
急に膝が痛くなった場合、けがやスポーツによる損傷、炎症、痛風、偽痛風など、慢性的な膝の痛みとは異なる原因が関係している場合があります。
転倒やひねり動作の後に痛みが出た場合は、半月板や靭帯を傷めている可能性があります。また、明らかなけががなくても、急に強い痛みや腫れが出る場合は、関節内で炎症が起きていることがあります。
膝に違和感がある
痛みが強くなくても、膝に引っかかり感、こわばり、不安定感、動かしにくさなどの違和感がある場合があります。
違和感だけだからと放置していると、症状が進行して痛みが強くなるケースもあります。とくに、膝が抜けるような感覚がある、動かすと引っかかる、曲げ伸ばししにくい場合は、半月板や靭帯、軟骨のトラブルが関係している可能性があります。
膝の痛みの主な原因疾患
慢性的な膝痛(ひざつう)の原因として代表的な疾患をご紹介します。
それぞれの疾患についての詳しい解説は、関連記事をご覧ください。
変形性膝関節症
変形性膝関節症は、膝関節の軟骨がすり減ることで、痛みや動かしづらさが生じる疾患です。
加齢や膝への負担、筋力低下、肥満、過去のけがなどが関係するとされています。初期には立ち上がりや歩き始めに痛みが出ることが多く、進行すると階段の上り下りや歩行にも支障が出る場合があります。
変形性膝関節症の原因・症状・治療法について詳しく知りたい方は、疾患ページをご確認ください。
半月板損傷
半月板は、大腿骨と脛骨の間にある軟骨組織で、膝にかかる衝撃を和らげる役割があります。
スポーツ中の急な方向転換や転倒、交通事故などで強い力が加わると、半月板が損傷することがあります。また、加齢によって半月板が傷つきやすくなり、軽い動作でも損傷する場合があります。
痛みのほか、膝の引っかかり感、曲げ伸ばしのしづらさ、膝がロックするような症状が出ることもあります。
靭帯損傷
靭帯損傷は、転倒やスポーツ外傷などで膝の靭帯に強い力が加わり、損傷することで起こります。
膝には、前十字靭帯、後十字靭帯、内側側副靭帯、外側側副靭帯などがあり、損傷した靭帯によって痛みの場所や症状が異なります。痛みのほか、膝の不安定感、腫れ、歩きにくさなどが出ることがあります。
鵞足炎・腸脛靭帯炎など
鵞足炎や腸脛靭帯炎は、スポーツや膝の使いすぎによって、膝周辺の腱や靭帯に炎症が起こる疾患です。
鵞足炎では膝の内側に痛みが出やすく、腸脛靭帯炎では膝の外側に痛みが出やすい傾向があります。ランニングやジャンプ動作、長時間の歩行などがきっかけになることもあります。
膝が痛いときに自分でできる対処法
膝が痛いときは、まず痛みを悪化させないことが大切です。強い痛みがある場合や、腫れ・熱感がある場合は、無理に動かしたり運動を続けたりせず、膝への負担を減らすことを心がけてください。
【ポイント】
・痛みが強いときは無理に動かさない
・腫れや熱感がある場合は冷やす
・痛みが落ち着いてから無理のない範囲で動かす
・数日たっても改善しない場合は医療機関に相談する
病院を受診したほうがよい膝の痛み
膝の痛みの中には、早めに整形外科や膝専門の医療機関へ相談したほうがよいケースがあります。
以下のような症状がある場合は、整形外科や膝専門の医療機関への相談をおすすめします。
・強い痛みで歩きにくい
・腫れや熱感がある
・膝に水がたまっている
・膝が引っかかる、ロックする
・膝が不安定で力が入りにくい
・痛みが何週間も続いている
・以前より痛みが強くなっている
・ヒアルロン酸注射やリハビリを続けても改善しない
膝の痛みの原因は、問診や触診だけでなく、レントゲンやMRIなどの画像検査によって詳しく調べ、特定します。関節リウマチや痛風、感染などが疑われる場合は、血液検査や関節液の検査が行われることもあります。
痛みが続く場合や原因がわからない場合は、膝の状態を正確に確認することが大切です。原因を把握することで、保存療法、注射治療、リハビリ、手術以外の治療選択肢など、自分に合った治療方針を検討しやすくなります。
膝の痛みの治療法
膝の痛みに対する治療法は、痛みの原因や症状の程度、生活への支障の大きさによって異なります。ここでは膝の痛みに対して行う、主な治療法をご紹介します。
運動療法・リハビリ
筋力低下や柔軟性の低下が膝への負担につながっている場合、運動療法やリハビリが選択されることがあります。
太ももやお尻まわりの筋肉を鍛えたり、膝周辺の柔軟性を高めたりすることで、膝関節にかかる負担の軽減を目指します。ただし、痛みが強い時期に無理な運動を行うと、症状が悪化する可能性があります。
筋トレやストレッチは、痛みの状態に合わせて無理のない範囲で行いましょう。詳しい方法については、関連記事をご確認ください。
▶ 膝が痛い方にはストレッチがおすすめ!寝ながら・座りながらの簡単ストレッチ4選
▶ 【動画有り】変形性膝関節症に効く! 室内で簡単にできる筋力トレーニング
▶ 半月板損傷のリハビリ【自宅でできる13の方法】
薬物療法・注射治療
膝の痛みや炎症を抑えるために、痛み止めの内服薬や外用薬、注射治療が選択されることがあります。
代表的な注射治療として、ヒアルロン酸注射があります。ヒアルロン酸を膝に注射することで、膝関節の動きをなめらかにし、痛みの緩和を目指します。
手術療法
保存療法や注射治療を続けても痛みが改善しない場合や、日常生活に大きな支障が出ている場合には、手術療法が検討されることがあります。
膝の手術には、関節鏡視下手術、骨切り術、人工関節置換術などがあります。どの手術が適しているかは、疾患の種類や進行度、年齢、生活状況などによって異なります。
再生医療
再生医療は、膝の痛みや炎症に対する治療選択肢の一つです。
患者さん自身の血液を抽出した成分を用いて、膝関節内の炎症を抑え、痛みの改善を目指す治療として検討されることがあります。
再生医療を検討する場合は、膝の状態や痛みの原因を確認したうえで、医師の診断のもと適応を判断することが大切です。
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膝の痛みに関する
よくある質問
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膝の痛みは自然に治りますか?
筋トレやストレッチで症状を緩和させることは可能です。
「治す」ということを「完全に元どおりに治すこと」と定義するなら難しいです。たとえば変形性膝関節症の場合、一度すり減ってしまった軟骨を復活させることはできません。ただし、肥満を改善したり、膝を支える筋力を強化することで、重症度の進行を緩やかにすることは可能です。筋肉を強化する筋トレと、付けた筋肉を柔らかく保つためのストレッチを習慣化いただくことが大切です。
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膝が痛いときは何科を受診すればよいですか?
膝が痛いときは、整形外科を受診しましょう。膝の痛みを専門に診る医療機関に相談するのも選択肢の一つです。
とくに、痛みが長引いている、腫れや熱感がある、歩きにくい、膝が引っかかる、けがの後から痛みが続いている場合は、早めに相談することをおすすめします。
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膝が痛いときに運動してもよいですか?
無理に動かしたり、運動を続けるのはやめてください。
まず、膝に痛みを感じる動作や運動は一旦やめましょう。
仮に変形性膝関節症のように、痛みの原因が関節内の炎症であった場合、無理をして動かすことで炎症がひどくなり、症状が悪化してしまうことがあるので特に注意が必要です。
何もしていなくても膝が痛むようなら、速やかに医師に相談した上で、何らかの治療を検討してください。運動療法は治療によって痛みが緩和してきたら開始します。その際、少しずつ無理のない範囲で行うようにしてください。
監修医師
小林 明裕医師(大宮ひざ関節症クリニック 院長)
経歴
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- 2012年
- 金沢医科大学 医学部 医学科 卒業
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- 2012年
- 横浜市立大学附属病院(臨床研修医)
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- 2013年
- 横浜市立大学附属市民総合医療センター(臨床研修医)
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- 2014年
- 横浜市立大学附属市民総合医療センター 整形外科(シニアレジデント)
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- 2014年
- 横浜市立大学附属病院 整形外科 非常勤特別職
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- 2015年
- 横浜医療センター 整形外科
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- 2017年
- 済生会若草病院 整形外科
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- 2019年
- 横浜医療センター 整形外科
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- 2021年
- 長津田厚生総合病院 整形外科
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- 2022年
- 相模原協同病院 整形外科 医長
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- 2022年
- ひざ関節症クリニックグループ入職
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- 2025年
- 大宮ひざ関節症クリニック 院長
資格・免許
- 日本整形外科学会認定 専門医
- 日本骨粗鬆症学会 認定医
- 日本整形外科学会認定 スポーツ医
- 身体障害者福祉法第 15 条指定医
- 難病指定医
所属学会
- 日本整形外科学会
- 日本整形外科超音波学会
- 日本骨粗鬆症学会
- 先進整形外科エコー研究会(監査人)
電話から
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