70代女性です。1年ほど前から立ち上がる時や歩き始めに右膝が痛むようになりました。
整形外科を受診したところ、変形性膝関節症と診断されました。
週に1回ヒアルロン酸の注射を続けていますが、あまり痛みが引かず、先日ついに人工関節の手術を勧められてしまいました。
長年の趣味であるフラダンスをこれからも続けたいのですが、どうしても膝の手術をしたくないという思いが強く、とても悩んでいます。私のような状態でも、手術以外の治療法を選ぶことは可能でしょうか?
手術を回避するための第一歩
変形性膝関節症で手術以外の治療法をご希望の場合、現在の膝の構造がどうなっているかを詳細に知ることが重要です。軟骨のすり減り具合や炎症の程度は、患者様ご自身による自己判断やレントゲンだけでは正確に把握しきれません。少しでも不安を感じたら、まずは無料でんわ相談からお気軽にお問い合わせください。ご自身の状態に合わせた膝の手術以外の選択肢を探るための、大切な一歩となります。なぜ痛みが続くのか?
1つ目の原因は、軟骨の摩耗と慢性的な炎症です。変形性膝関節症は、加齢や過度な負担により軟骨がすり減り、その削りカスが関節を包む滑膜(かつまく)を刺激することで長引く痛みが生じます。2つ目は、ヒアルロン酸注射ではカバーしきれない状態になっている可能性です。ヒアルロン酸は動きを滑らかにしますが、すり減った軟骨を直接修復するわけではないため、進行度によっては「ひざ ヒアルロン酸 以外」のアプローチが必要になります。3つ目に、半月板や靭帯など周辺組織へのダメージも考えられます。長年の負担でこれらの組織が傷んでいることも、痛みを引き起こす原因の一つです。膝への負担を減らすセルフケア
1. 生活習慣の改善:床に座る生活(和式)から、椅子やベッド(洋式)へと変更し、膝を深く曲げる動作を減らしましょう。2. 体重のコントロール:体重が1kg増えると歩行時の膝への負担は約3kg増えると言われています。また階段の昇り降りでは体重の約6〜7倍の負担がかかります。適正体重の維持が大切です。
3. 適度な筋力トレーニング:痛みのない範囲で太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)を鍛え、関節への負担を和らげます。
4. 痛む動作の制限:フラダンスなど膝にひねりが加わる動きは、痛みが強い時期は無理をせず、一時的にお休みするか軽い動作にとどめましょう。
5. アイシングと温熱療法:運動直後で熱をもっている時は冷やし、慢性的なこわばりには温めて血流を促すのが基本です。
どのような時に受診すべきか?
膝に体重をかけられない(荷重不可)、急激で強い腫れや熱感、膝が引っかかって動かない(ロッキング)、または発熱を伴うなどの緊急受診サインがある場合は、今すぐ専門医を受診してください。現在の治療を続けても痛みが変わらず、日常生活や趣味に支障が出ている場合は、近日中の早めのご相談をおすすめします。一方で、運動後の一時的な軽い疲労感程度であれば、数日間安静にして様子を見ても構いません。▶︎ ひざ関節症クリニックの診察予約はこちら
検査から見えてくる新たな治療法
レントゲン検査は骨の変形を確認するのに適していますが、MRI検査であれば軟骨や半月板、炎症の広がりなど骨以外の状態も詳細に分かります。手術以外の治療法を検討する上で、この精密な情報が欠かせません。治療の選択肢としては、保存療法(お薬やリハビリ)のほか、ご自身の血液や脂肪を利用して炎症を抑えたり組織の修復を促す再生医療という方法も存在します。当クリニックでも、外来で受けられる関節内への注射による再生医療を提供しており、入院せずに日帰りで治療を行うことが可能です。フラダンス再開に向けての次の一歩
再生医療の効果には個人差があり、適応の判断には詳しい検査が不可欠ですが、膝の再生医療をきっかけにフラダンスなどのお好きな趣味を再開できた方もいらっしゃいます。痛みが続く場合は、MRIや診察で膝の状態を把握し、原因に合った治療方針を検討することをおすすめします。全国13拠点の当院では、専門医が患者様のライフスタイルに寄り添ったご提案をさせていただきます。▶︎ MRI検査を予約する
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