PFC-FD療法とはどんな治療ですか?

情報提供医師

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尾辻 正樹 医師(横浜ひざ関節症クリニック 院長)日本整形外科学会認定 専門医

60歳の女性です。数年前から膝の痛みがあり、整形外科で変形性膝関節症と診断されました。これまでヒアルロン酸注射を何度か受けてきましたが、最近は効果を感じにくくなってきました。できれば手術は避けたいと思っており、なるべく自分の足で長く歩けるようにしたいです。最近「PFC-FD療法」という治療を耳にしたのですが、これはどんな治療なのでしょうか?

PFC-FD療法は、ご自身の血液から血小板を抽出・濃縮し、その中に含まれる成長因子を活性化して注射する治療法です。
血小板には、血管が損傷した際に止血を行う働きがあり、その過程で多量の成長因子を放出します。この成長因子には、損傷した組織の修復を促す作用があり、PFC-FD療法ではこの力を利用して、痛みを抑える抗炎症作用や損傷部位の自己修復促進を図ります。

ヒアルロン酸注射やリハビリといった保存療法と、人工関節置換術などの手術療法の中間に位置する再生医療技術であり、「保存療法では改善しないが、手術には踏み切れない」という方にとっての新たな治療の選択肢として注目されています。

▼PFC-FD注射の詳細については、下記ページでもご紹介しています▼
PRP-FD(PFC-FD)注射の治療概要

治療の流れ


【STEP1】ご予約


当院は完全予約制のため、事前にお電話(0120-013-712/受付時間 9:00〜18:00・土日もOK)でご予約をお願いいたします。
待ち時間を最小限に抑え、スムーズにご案内できるよう配慮しています。

【STEP2】検査・診察


ご来院当日は、まずMRI検査を受けていただきます。
膝の内部の状態を詳しく確認し、PFC-FD療法の効果がどの程度期待できるかを判断するために重要な検査です。
すでに他院で撮影されたMRI画像をお持ちの場合は、検査を省略できます。

MRI結果をもとに、医師が診察を行います。
現在の膝の状態やこれまでの治療歴を丁寧に伺い、PFC-FD療法の適応があるかどうかを総合的に判断します。
効果が見込まれる場合には、治療内容や注意点について詳しくご説明します。

【STEP3】採血


PFC-FD療法の適応があり、治療に同意いただけた場合は、およそ50mLの採血を行います。
採取した血液は、後日PFC-FDを生成するために使用します。
すぐに治療を希望されない場合は、一度ご自宅で検討してからでも問題ありません。

【STEP4】血液の加工(約3週間)


採取した血液は、厚生労働省の認可を受けた血液加工センターで検査・加工されます。
問題がなければ、採血からおよそ3週間でPFC-FDが完成します。

【STEP5】治療


PFC-FDが完成しましたら、再度ご来院いただきます。
医師が関節や腱などの患部にPFC-FDを注入し、治療を行います。
注入後は、そのままご帰宅いただけます。


ひざ痛治療の第3の選択肢としての「PFC-FD注射」


これまで、ヒアルロン酸注射などの対症療法で効果が得られなくなると、次の選択肢は手術しかないというケースが一般的でした。
しかし、人工関節や骨切り術などの手術は身体への負担が大きく、踏み切るにはハードルが高いと感じる方も少なくありません。
PFC-FD注射は、こういった方々にとって、ヒアルロン酸注射と手術の間をつなぐ「第3の選択肢」となる新しい治療法です。

なお、PFC-FD注射の効果には個人差がありますが、軽度から中等度のひざの痛みを抱える患者様により効きやすい傾向があります。ひざの痛みなどの症状にお悩みの方は、早めのご相談をおすすめします。
しかし、重度の症状の方でも、PFC-FD注射の効果があった事例もございます。
まずは診察にて適応を見極めますので、ひざの痛みでお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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