両膝を強打し、その後歩くと痛みがあります

情報提供医師

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尾辻 正樹 医師(横浜ひざ関節症クリニック 院長)日本整形外科学会認定 専門医

1年前に石段を踏み外し、落ちた際に両膝から着地して強打しました。
それ以降、日常生活の歩行は可能ながら、階段の昇降には痛みがあり、小走りも厳しく、ヒールがある靴が履けず、正座はできないままです。歩行も長距離は膝がカクカクと引っかかる感じと痛みがあります。
特に左膝は20代の頃スキーで靱帯を伸ばし、半月板損傷の経験があります。(その際、半月板の手術はしませんでした)
運動できないせいか、筋力も落ちてきているのか、週末になると通勤の歩行も痛みがでて辛く、このままだと歩けなくなるのではとの不安が募っています。何か治療法はありますでしょうか。

膝関節内の状態の悪化が痛みの原因に考えられます


過去に半月板損傷を起こしている、今回は膝を強打されたとのことで、まず半月板の状態が悪化していることが考えられます。痛みの他にお悩みの症状にあげられました
・正座が困難
・膝の引っかかり感
・膝がカクカクする
というのは、半月板損傷の特徴的な症状でもあります。
また、階段の昇降がお辛い、小走りで膝が痛いという症状から、変形性膝関節症も疑われます。
変形性膝関節症というと加齢からかかる膝の病気というイメージがあるかもしれませんが、半月板損傷や靭帯損傷などのケガの影響からも発症します。なぜなら、半月板は関節内で衝撃を和らげるクッションのような役割を果たしています。靭帯も膝関節を安定させるのに欠かせない組織です。それらが傷つき正常な働きができなくなると関節内のどこかに負担が偏ってダメージが出てしまうのです。その場合、年齢は関係なく、若くして膝の痛みに悩むケースも少なくありません。
つまり現在は、関節内全体の状態が少しずつ悪化しているのだと思われます。


治療法は大きくわけて3つの選択肢があります


治療法はお膝の状態によって変わってきます。半月板損傷や変形性膝関節症の痛みには、次の3つの選択肢が考えられます。

【保存療法】


第一選択はメスを使わない方法が検討されます。
①薬物療法:痛み止め薬や湿布、ヒアルロン酸注射などで痛みの一時的に軽減
②食生活の改善で体重管理
③運動療法:膝に負担の少ない運動や体操で筋力を維持し、膝関節への負担を軽減

【手術療法】


保存療法を一定期間行っても改善しない場合や、そもそも保存療法では改善が見込めないようなお膝の状態だった場合は、次のような手術が検討されます。
①関節鏡視下手術:内視鏡を挿入して、関節内を洗浄したり傷ついた半月板を切除したりする
②骨切り術:関節の内側か外側どちらかが正常な場合、骨の傾きを矯正し、荷重の偏りを改善
③人工関節置換術:ダメージを負った部分の骨を削り取り、人工パーツに関節を置き換える

【再生医療】


従来は上記2つの選択肢でしたが、近年は再生医療も広がっていて、自由診療ではありますが選択される方が増えてきています。自分の体内に存在する有効成分や細胞を活用して、膝関節内に注射で投与します。
①血液成分を利用:PRP療法やPRP-FD注射、APS治療など
②脂肪にある幹細胞を利用:培養幹細胞治療、非培養の幹細胞治療など

膝の痛みに有効な筋トレ法


ただ、現在も膝の痛みにお悩みとのことですので、運動療法でもおすすめされる筋トレ法をひとつご紹介しておきます。膝関節にかかる荷重をカバーする大腿四頭筋を鍛える方法で、膝がカクカクする症状にもおすすめです。膝の痛みがひどいときはお控えいただき、できる範囲で試してみてください。



適切な治療を選択するため、まずは性格な診断を


治療方法に関しては、まず実際に診察をして今のお膝の状態を確認するのが望ましいかと思います。正確な診断を行うためにおすすめするのが、MRI検査です。レントゲンでは確認できない関節内の靭帯や半月板などの様子を詳細に把握できるため、より患者さまお一人おひとりに合った治療法のご提案が可能です。
当クリニックでも、ご予約日に待ち時間なくMRI検査が受けられるサービスをご提供しております。ご希望でしたら、『MRI即日診断』『ご来院予約』もしくはお電話からも可能ですので、お気軽にお申し込みください。

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