膝関節変形症の治療について教えてください。

情報提供医師

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尾辻 正樹 医師(横浜ひざ関節症クリニック 院長)日本整形外科学会認定 専門医

62才の男性です。膝関節変形症と診断されて2年程経過しています。前からジムに通っていて、現在はトレーナーに相談し、足の筋力トレーニングと水泳(クロールで500m)を週に3回程度行っています。これまで膝の痛みはそこまで気になっていなかったのですが、ここ2~3日で膝に痛みを感じるようになり、水泳のバタ足もつらいです。運動以外には、グルコンEXを1年半服用しています。あまりひどくなる前に治したいのですが、膝関節変形症にはどんな治療の選択肢があるのでしょうか?運動は続けていきたいので手術は避けたいです。

お伺いした症状から推測しますと、変形性膝関節症の症状が進んでいる可能性があります。

膝関節変形症とは


ご質問者様が仰っている膝関節変形症ですが、正式名称は変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう・へんけいせいしつかんせつしょう)という疾患です。膝関節に負荷がかかり続けることによって軟骨がすり減り、痛みが生じます。
変形性膝関節症の国内の潜在的な患者数は約3,000万人と推定されており、50代以降の女性に多く発症することが分かっています。しかし、重い荷物を運ぶ仕事や激しいスポーツなど、常日頃から膝を酷使していると、性別問わず若い年齢でも発症します。

変形性膝関節症の原因


明確な原因がなく、加齢とともに膝関節の軟骨がすり減った結果生じるものを1次性の変形性膝関節症、外傷や疾患などが原因で起こるものを2次性の変形性膝関節症と言います。2次性のものは、関節リウマチなどの疾患や外傷、内分泌代謝疾患による関節破壊などが挙げられます。

一次性変形性膝関節症(明確な原因がないもの)
・加齢による関節の変化
(関節軟骨のすり減りなど)
・肥満
・職業
・遺伝
・生活環境 など

二次性変形性膝関節症(外傷や疾患などが原因で起こるもの)
<炎症性疾患>
関節リウマチ、化膿性関節炎
<腫瘍性疾患>
滑膜性骨軟骨腫症、色素性絨毛結節性滑膜炎
<外傷>
靭帯損傷、半月板損傷、骨折
<壊死性疾患>
大腿骨顆部壊死
<その他>
神経病性関節症、骨系統疾患、代謝・内分泌疾患 など

治療① 保存療法


変形性膝関節症の治療として、一番最初に選択されるのが保存療法です。治療ガイドラインでは、膝への負担を少なくするための生活改善と運動療法が高く推奨されています[1]
ご質問者様はすでに膝の筋トレなど、運動療法を続けていらっしゃるようですが、運動のしすぎや、膝関節の状態に適さないような運動は逆効果になることもあります。一度、現在行っている運動に問題がないか医師に相談し、膝の状態に合った運動の見直しをするといいでしょう。
保存療法は、他にも鎮痛剤やヒアルロン酸注射などが有名です。どちらも膝の痛みを緩和するはたらきがあり、それによって運動療法にも取り組みやすくなります。

保存療法で気を付けていただきたいのが、症状が進行すると痛みが改善しなくなってくることです。保存療法を6ヶ月以上継続しても症状の改善が見られない場合や、膝関節の変形が進行してしまった場合は、別の治療法の検討が必要になります。

※変形性膝関節症の筋力トレーニングについてはこちらで詳しくご紹介しています。↓
【動画有り】変形性膝関節症に効く! 室内で簡単にできる筋力トレーニング

治療② 手術療法


一般的に、保存療法の次に選択されるのは、手術療法です。変形性膝関節症の場合は、関節鏡視下手術や骨切り術、人工膝関節置換術から選択することになります。
手術療法では膝の痛み改善が期待できますが、骨切り術や人工膝関節置換術は大掛かりな手術になるため、長期間の入院やリハビリが必要になります。また、体への負担も大きいため、高齢の方は特になかなか手術に踏み切れない方が少なくありません。

※手術治療の詳細はこちらも参考になさってください
▷変形性膝関節症の手術【費用/タイミング/術後の生活について】
▷人工膝関節置換術の術後について【合併症と生活上の注意点】


関節鏡視下手術高位脛骨骨切り術人工膝関節置換術
概要関節内に内視鏡を挿入し、軟骨のささくれや損傷した組織を除去する手術脛骨の切込みへ人工骨を挿入し、金属で固定する手術損傷した軟骨と骨を削り、人工パーツを設置する手術
変形性膝関節症への適応初期進行期末期
入院期間の目安数日間4~5週間3~4週間
メリット体への負担が少ない関節が温存できる大幅な痛み改善が期待できる
デメリット効果の持続期間が短い・リハビリが長期に及ぶ
・1年後に再手術が必要
(金属の抜去)
・合併症のリスクがある
・体への負担が大きい


治療③ 再生医療


ご質問者様のように手術は避けたい、という方におすすめしたいのが、近年広がってきている再生医療による治療です。
従来の保存療法は痛みの緩和はできても、変形性膝関節症の症状の進行は止めることができていませんでした。対する再生医療は、手術なしで変形性膝関節症の進行を遅らせる効果が期待できる治療です。治療は血液、または脂肪の採取と、それらを使って加工した成分の膝への注射のみになります。
実際の効果については、痛みや関節機能の改善という面で、ヒアルロン酸注射よりも効果的だとする研究や、改善効果が長期的に持続することを証明した研究などが報告されています[2][3]

再生医療の詳細については、下記のページで詳しく解説しています。
▷PRP-FD注射
▷培養幹細胞治療

治療の前にまずは検査を


再生医療は、今までの治療になかったメリットがある一方で、自由診療のため費用が高額になることや、効果の出方が人によって異なることなどがデメリットとして挙げられます。治療効果が出ない可能性もあるのに、治療に踏み切ることは誰でも難しいと思います。そのために当院でご用意しているのが、MRIひざ即日診断です。
MRI検査で膝の状態を詳細に確認することで、事前に治療の適応を見極めることができます。検査後は整形外科専門医が問診・触診を行ったうえで、お一人おひとりに合った治療法をご提案いたします。
ご質問者様のように、変形性膝関節症の治療に迷っている…という方は、まずMRIひざ即日診断でおひざの状態を診断したうえで、治療法をご検討されてみてはいかがでしょうか?

MRIひざ即日診断でわかること、検査の流れについては下記動画をご覧ください。



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