ゴルフのスイング時に左膝の内側が痛みます。手術せずにゴルフを続けることは可能でしょうか?

情報提供医師

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尾辻 正樹 医師(ひざ関節症クリニック 理事長)日本整形外科学会認定 専門医

50代男性です。半年前から趣味のゴルフでスイングする際、左膝の内側に痛みが出るようになりました。最近はラウンド後に歩くのが辛いほど痛みます。
整形外科でMRIを撮ったところ、半月板損傷と診断されました。今は週に一度ヒアルロン酸の注射をして様子を見ていますが、なかなか痛みが引きません。担当医からは手術も提案されていますが、仕事を長期間休むわけにもいかず、できれば手術しない方法を選びたいです。
大好きなゴルフを今後も続けたいのですが、手術以外の治療の選択肢はあるのでしょうか?

ゴルフのスイング時に左膝の内側に痛みが生じ、お辛いですね。半月板損傷と診断されたものの、手術を避けて趣味を継続したいというご希望は十分に叶う可能性があります。ただ、半月板(膝のクッション)や軟骨の損傷は、ご自身の感覚や症状だけで回復度合いを判断するのが難しいという自己判断の限界があります。まずは現在の痛みの原因と損傷の程度を正確に把握することが大切です。

まず押さえるポイント

現在のヒアルロン酸注射で痛みが引かない場合、炎症が続いているか、損傷部位に負担がかかり続けている可能性があります。半月板などの軟部組織は自己判断で状態を見極めるのが難しいため、専門的な検査で状態を評価することが重要です。少しでも不安を感じたら、まずは無料でんわ相談からお気軽にお問い合わせください。無理にプレーを続けると症状が悪化する恐れもあるため、早めの確認をお勧めします。

考えられる原因

ゴルフで膝の痛みが内側に出る場合、いくつかの原因が考えられます。
1つ目は、スイング時の過度な捻転による半月板への負担です。右打ちの方の場合、左膝には体重移動に伴う強い壁を作る力がかかり、半月板を痛めやすい傾向にあります。
2つ目は、加齢に伴う軟骨のすり減りです。50代という年齢から、変形性膝関節症の初期段階が合併している可能性も考えられます。
3つ目は、筋肉の疲労や柔軟性の低下です。太ももの筋力が低下すると、膝関節にかかる衝撃を吸収しきれず、痛みを引き起こすことがあります。

今すぐできる対処

痛みを緩和し、ゴルフでの膝の負担を軽減するために、以下の対処を優先順位順にお試しください。

1. 安静にする

痛みが強い場合は無理なラウンドや練習を控え、患部を休ませます。

2. スイングの見直し

左膝への負担を減らすため、スタンス幅を狭くする、オープンスタンスを取り入れるなど、フォームを工夫します。

3. アイシングまたは温める

ラウンド後など熱感がある場合は冷やし、慢性的な痛みには温めて血流を良くします。

4. サポーターの活用

プレー中に膝を安定させ、負担を和らげるためにサポーターを装着します。

5. ストレッチ

太ももやふくらはぎの筋肉をほぐし、関節の柔軟性を保ちます。

受診の目安

受診の目安を3つの段階に分けてご説明します。今すぐ受診が必要な場合は、膝に体重をかけられない、強い腫れや熱感がある、急に膝が引っかかって動かなくなる(ロッキング現象)などの緊急受診サインが現れたときです。早急に医療機関をご受診ください。近日中に受診をお勧めするのは、ひざへの注射後にゴルフを控えても痛みが長引き、日常生活や歩行に支障が出ている場合です。様子見でも良い場合は、プレー後の一時的な軽い筋肉痛程度であり、数日間のセルフケアで症状が落ち着く場合です。

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検査で分かること・治療の選択肢

一般的に、レントゲン検査は骨の状態を確認するのに適していますが、半月板や軟骨といった軟部組織の状態はMRI検査でなければ詳細に把握することができません。半月板損傷で手術しないままゴルフを楽しみたい場合の選択肢としては、現在のヒアルロン酸注射やリハビリなどの保存療法のほか、ご自身の血液や皮下脂肪を用いた再生医療も注目されています。当クリニックでは、手術を伴わず外来で行える関節内への注射による再生医療を中心に提供しており、多くの方にご検討いただいております。

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次の一歩

膝の治療をしてゴルフを続けたいという目標に向けて、まずは現在の膝の状態を詳しく知ることが第一歩です。痛みが続く場合は、MRIや診察で膝の状態を把握し、原因に合った治療方針を検討することをおすすめします。当院ではMRI検査をもとに、専門医が一人ひとりに合った治療メニューをご提案いたします。

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