70代女性です。最近は買い物に出ても膝の痛みがひどく、休まないと100m歩けない状態です。10年ほど前から違和感がありましたが、ここ半年で急激に悪化しました。整形外科でレントゲンを撮ると、「完全に骨がくっついてる」と言われ、変形性膝関節症の末期だと診断されました。
人工関節の手術を勧められましたが、持病もあり全身麻酔での手術はとても怖いです。ヒアルロン酸注射も続けていますが効果を感じません。このままでは車椅子生活になるのではと不安なのですが、手術以外で痛みを和らげる選択肢はあるのでしょうか?
まず押さえるべきポイント
膝の痛みが強く歩ける距離が短くなると、これからの生活に対して非常に不安を感じるかと思います。また、レントゲン検査は骨の形状を確認するものであり、痛みの直接的な原因となる骨や滑膜(関節の内側を覆っている膜)の炎症、靱帯や半月板の損傷などは評価できないという限界があります。少しでも不安を感じたら、まずは無料でんわ相談からお気軽にお問い合わせください。考えられる原因
買い物などに出ても膝が痛み100m歩けないほどの強い症状が生じる原因としては、いくつか考えられます。1つ目は、長年の負担により軟骨が摩耗し、骨同士が直接擦れ合うことで生じる骨の強い炎症です。これが変形性膝関節症 末期の代表的な状態と言えます。
2つ目は、関節を包む滑膜(かつまく)という組織の炎症です。これにより過剰な関節液や痛みの原因物質が分泌されます。
3つ目は、関節の変形が進むことで、骨をつなぐ靭帯や周囲の筋肉に過剰な負担がかかり、それが新たな痛みを引き起こしている状態です。
今すぐできる対処
無理のない範囲で以下の対処を心がけてみてください。1.装具の活用:歩行や立ち仕事中はクッション性のある靴やインソールを使用して膝への衝撃を和らげましょう。
膝を支えるサポーターの着用も有効です。
2.アイシング:痛みが強い時は、10〜15分ほど氷嚢で膝を冷やして炎症を落ち着かせると症状が改善することがあります。
3.筋力トレーニング:膝の負担を軽減するために太ももの筋力を鍛えてください。椅子に座って膝をゆっくり伸ばし、5秒キープする膝伸ばし運動が効果的です。
4.減量:食事のコントロールで適正体重を保ち、膝の負担を軽減することが重要です。
受診の目安
症状の程度に応じて受診のタイミングを判断してください。今すぐ受診が必要なのは、体重をかけることが全くできない、膝がロッキング(突然関節の中で何かが引っ掛かって曲げ伸ばしできない状態)する、強い腫れや熱感がある、あるいは全身の発熱を伴う場合です。これらは別の緊急を要する疾患の可能性もあるため早急な対応が必要です。近日中の受診をおすすめするのは、現状のように強い痛みで日常生活に支障をきたしている場合や、ヒアルロン酸注射を続けても効果が感じられない場合です。症状が長引いたり繰り返す場合は早めに専門医へご相談ください。
MRI検査で分かること・治療の選択肢
レントゲンは骨の形状を調べるのに適していますが、関節内の炎症や、軟骨や半月板、靭帯の損傷状態を評価するためにはMRI検査が適しています。変形性膝関節症の治療の選択肢としては、ヒアルロン酸注射やリハビリなどの保存療法、人工関節などの手術療法に加えて、ご自身の血液や脂肪を用いた再生医療という方法もあります。当院では、入院や手術を伴わない外来での再生医療を提供しており、膝の手術に踏み切れない方の一つの選択肢となる可能性があります。次の一歩
変形性膝関節症で将来的に車椅子の生活になってしまうのではないかというご不安は、早めに適切な評価と対処を行うことで軽減につながります。痛みが続く場合は、MRI検査も含め膝の状態を詳しく把握し、今後の治療方針を検討することをおすすめします。当院では完全予約制でじっくりとお話を伺い、お一人おひとりの状態に適した治療プランをご提案しています。
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