30代女性です。半年前に出産し、それから抱っこや授乳のあとに立ち上がると膝の内側がズキッと痛むようになりました。床にしゃがんでおむつを替えるときや階段の上り下りでもつらく、家事や育児で休む時間がなかなか取れません。整形外科を一度受診してレントゲンを撮りましたが「骨に異常はなく、ホルモンの影響でしょう」と言われ、湿布だけで様子を見ています。体重も妊娠前より増えたままで、このまま痛みが続くのか、何か別の原因が隠れていないか不安です。産後の膝の痛みは何が原因なのでしょうか?
多くは時間とともに和らぎますが、軟骨や半月板の状態はレントゲンだけでは分かりにくいため、痛みが長く続く場合は症状が改善しない場合は改めて相談すると安心です。
産後の膝の痛みでまず押さえておきたいポイント
出産後に始まった膝の痛みは、慣れない育児で体を休められないなかで続くため、「このまま悪くならないか」「いつまで続くのか」と不安になりやすいものです。
まずはご自身の状態を整理するために、下記のポイントを確認してみてください。
痛む場所(膝の内側/お皿の周り/膝の裏など)
痛みが出る動作(抱っこ後の立ち上がり/しゃがむ/階段/正座)
片膝だけか、両膝に出ているか
腫れ・熱感・水がたまった感じがないか
妊娠前から膝に違和感がなかったか/妊娠中に増えた体重が戻っているか
産後の膝の痛みは、ホルモンの影響や育児による負担など複数の要因が重なって起こることが多く、レントゲンで異常がなくても痛みが続くことは珍しくありません。
「骨に異常がないと言われたから」と自己判断で我慢せず、上記のサインが複数当てはまる場合や痛みが長引く場合は、再度医療機関で相談すると原因を整理しやすくなります。
少しでも不安を感じたら、まずは無料でんわ相談からお気軽にお問い合わせください。
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産後に膝の痛みが起こるときに考えられる主な原因
産後の膝の痛みは、ひとつの原因だけでなく、妊娠・出産による体の変化と育児動作の負担が重なって起こるケースが多いです。
代表的に考えられる原因を整理してみます。
ホルモン(リラキシン)の影響で、妊娠中から産後にかけて関節やじん帯が緩みやすくなる
妊娠中に増えた体重が戻りきらず、膝への負担が増えている
抱っこ・授乳・おむつ替えなど、中腰やしゃがむ姿勢の繰り返しによる負担
産後の運動不足や筋力低下で、膝を支える太ももの筋力が落ちている
もともとあった膝の弱さ(O脚や過去のスポーツ歴など)が産後に出やすくなる
特に多いのが、赤ちゃんを抱っこしたまま立ち上がる動作で、膝の前やお皿の周り、内側に痛みが出るケースです。
体重が加わった状態で立ち座りを繰り返すと、膝に負担が集中しやすくなります。
また、ホルモン(リラキシン)の影響による関節の緩みは出産後しばらく続くとされ、支える筋力が回復するまでの間は痛みが出やすい時期が続くことがあります。
原因によって対処や治療の方向性が変わるため、痛みが続く場合は医療機関で状態を確認しておくと安心です。
関連: 立ち上がるときに膝が痛む原因の詳しい解説
産後の膝の痛みに自宅でできる対処と避けたい行動
産後の膝の痛みは、膝にかかる負担を減らし、支える筋力を整えていくことで和らいでいく場合が多くあります。
育児の合間に取り入れやすい工夫を中心にまとめました。
抱っこのときは膝だけでなく、太ももやお尻の大きな筋肉を使って立ち上がる
床に座る育児(おむつ替えなど)は、椅子やベビーベッドを使って中腰・しゃがみを減らす
太もも前(大腿四頭筋)を支える筋力を保つ運動を、医療機関の指導のもとで取り入れる
入浴で膝周りを温め、痛みが強いときは冷やして安静にする
膝サポーターで負担を軽減する/妊娠前の体重に近づけることを意識する
痛みをこらえて長時間の抱っこや階段の上り下りを繰り返すと、症状が長引く原因になりやすいです。
どこまでが無理のない範囲かは判断が難しいため、運動やストレッチの強度・頻度は、痛みの程度に合わせて医療機関の指導のもとで決めていくと安心です。
自己流で強いマッサージや急なしゃがみ込みを繰り返すと、かえって痛みが強まることもあります。
ストレッチをしても痛みが和らがない、あるいは長く続く場合は、整形外科で状態を確認してもらいましょう。
関連: 膝が痛いときに自宅でできる対処法とストレッチ
産後の膝の痛みで受診を検討したい目安
産後の膝の痛みは、様子を見て回復していくものから、早めに受診したほうがよいものまで幅があります。
下記を目安に、ご自身の状態と照らし合わせてみてください。
【今すぐ受診】膝が急に伸びない・曲がらない(ロッキング)、強い腫れ・熱感、転倒など外傷後の強い痛み、発熱を伴う
【近日中に受診】痛みが1ヶ月以上続く/日常の育児動作に支障が出ている/片膝だけ症状が強い
【経過観察】長く座ったあとや動き始めだけ痛み、休むと数分でやわらぐ
特にロッキングや強い腫れ・熱感、転倒など外傷後の強い痛みを伴う場合は、半月板損傷などの可能性もあり、まずはお近くの整形外科を受診してください。
一方で、整形外科でレントゲンを撮って「異常なし」とされたものの痛みが改善しないという方は、軟骨や半月板まで含めて原因を確認することが重要です。
専門医に相談することで、産後の膝の痛みに対して今どんな対応ができるのかを具体的に知ることができます。
産後の膝の痛みで行う検査と治療の選択肢
痛みが長く続く場合は、骨の状態だけでなく軟骨や半月板まで含めて確認することで、原因の特定につながることがあります。
医療機関で行われる検査と、治療の進め方を整理します。
レントゲン検査は骨の変形や関節の隙間を確認するのに役立ちますが、軟骨や半月板など軟部組織の状態はレントゲンだけでは分かりにくい部分があります。
そのため、レントゲンで大きな問題が見つからなくても痛みが長く続く場合は、症状によってはMRIなどさらに詳しい検査をすることになる可能性もございます。
産後の膝の痛みは、多くがホルモンや筋力の回復とともに、運動療法や物理療法などの保存療法で和らいでいきます。
保存療法を続けても痛みが改善しない場合に、当院ではPRP-FDなどによる再生医療を選択肢の一つとしてご案内しています。
ご自身の症状や経過に合わせて、どのような選択肢があるのかを一緒に整理していきましょう。
関連: 膝のMRIで分かることとレントゲンとの違い
この相談を見た方におすすめのQ&A
産後の膝の痛みと関わりやすい『動き始めの痛み』『床に膝をつく育児動作』『自宅でできるケア』について、他にも多くのご相談が寄せられています。
ご自身の症状に近いものがあれば、原因の整理や受診時の参考にご覧ください。
関連: 歩き始めに膝が痛むときに考えられる原因
関連: 床に膝をついたときに痛みが出る原因
関連: 自宅でできる膝のリハビリと予防運動
まとめ
産後の膝の痛みは、ホルモンの影響による関節の緩み、体重増加、育児動作の負担、産後の筋力低下などが重なって起こることが多い症状です。
多くは筋力の回復とともに和らぎますが、痛みが長く続く場合は軟骨や半月板まで含めて原因を確認しておくと安心です。
一般の整形外科で治療を受けても痛みが改善しない方や、治療の選択肢を詳しく知りたい方は、当院でMRIをもとに再生医療を含めてご相談いただけます。
歩けないほどの強い痛みや膝以外の症状、転倒など外傷直後・術後経過観察中の方は、まずお近くの整形外科にご相談ください。
関連記事: ひざの痛み全般の原因と治療法の解説
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