スキーをすると毎回ひざの内側が痛むのですが、原因として何が考えられますか?

情報提供医師

黒木 健文 医師(福岡ひざ関節症クリニック 院長)日本整形外科学会認定 専門医

50代男性です。学生の頃からスキーが趣味で、毎シーズン滑りに行っています。ここ2〜3シーズンは、滑った翌日から膝の内側が痛むことが増え、シーズン中ずっと違和感が続くようになりました。歩くのに支障はありませんが、滑るたびに痛みが強まる気がして不安です。以前、整形外科でレントゲンを撮ってもらったときは「使いすぎでしょう」と言われ湿布で様子を見ていましたが、はっきりした原因は分かりませんでした。趣味のスキーをこの先も続けたいのですが、毎回膝が痛くなる原因として何が考えられるのでしょうか?

スキーのあとに繰り返す膝の痛みは、靭帯や半月板への負担、使いすぎによる炎症、変形性膝関節症の始まりなど、複数の原因が考えられます。
とくに半月板や軟骨の状態はレントゲンだけでは分かりにくいため、原因をご自身で見極めるのは難しい部分があります。
まずは医療機関で状態を改めて確認し、原因を整理しておくことが、趣味を長く続けるための近道になります。

スキーで膝が痛むときにまず押さえたいポイント


毎シーズン繰り返す膝の痛みは、原因がはっきりしないこと自体が不安につながりやすいものです。
まずは、ご自身の痛みがどのタイプに近いのかを整理してみましょう。
「転倒して急にひどく痛んだ」「膝が腫れて曲げ伸ばしできない」など、けが直後の強い症状がある場合は、まず整形外科を受診してください
滑るたびに少しずつ痛む・翌日まで痛みが残るといった繰り返すタイプは、背景にある原因を一度確認しておくと安心です

スキーでの膝の痛みは、その場のけがによるものと、シーズンを通じて繰り返すものとで対応が変わってきます。
歩けないほどの強い痛みや大きな腫れがある場合は、急を要することもあるため早めにお近くの整形外科を受診することをおすすめします。
一方で、滑るたびに繰り返す痛みは、原因を確認することで対処の方向性が見えてきます。
繰り返す痛みが続く場合は、まずはお気軽にご相談ください。
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スキーをすると膝が痛くなる主な原因


スキーは、膝をひねる動きや着地の衝撃、長時間の中腰姿勢が重なりやすく、膝にとって負担の大きいスポーツです。
繰り返す痛みの背景には、いくつかの原因が考えられます。
半月板損傷:ひねりや着地の衝撃で、膝のクッション役である半月板に負担がかかる
靭帯損傷:転倒や急な方向転換で、膝を支える靭帯を痛める
鵞足炎・腸脛靭帯炎:膝周りの腱や靭帯が炎症を起こす
変形性膝関節症:年齢とともに軟骨がすり減り、滑走時の負担で痛みが出やすくなる

とくに半月板は、ひねる動作の多いスキーで負担を受けやすい部分です。
また、40代以降になると軟骨が少しずつすり減りはじめ、これまで問題なかった運動でも痛みを感じやすくなることがあります。
痛む場所が膝の内側か外側か、どの動作で痛むかによって、考えられる原因は変わってきます。
関連: 半月板損傷の症状と原因の詳しい解説

スキー後に膝が痛むときの自宅での対処と避けたい行動


痛みが出たときは、まず膝を休ませて炎症を落ち着かせることが基本です。
ただし、判断に迷うときは医療機関に相談すると安心です。
滑走後に熱感や腫れがあるときは、患部を冷やして安静にしましょう
痛みが強い時期は、スキーや負担の大きい運動を一度お休みしましょう
急にひどく痛む・腫れが引かないといったときは、自己判断で運動を続けないようにしましょう

痛みが続く時期に無理に滑り続けると、症状が長引く原因になることがあります。
ストレッチや筋力トレーニングが役立つこともありますが、痛みのある時期にどこまで動かしてよいかは状態によって異なります。
医療機関の指示のもと、痛みの程度に合わせて段階的に進めるのが安心です。

スキーによる膝の痛みで受診を考える目安


どのタイミングで受診すればよいか迷う方も多いと思います。
下記を目安に、ご自身の状態と照らし合わせてみてください。
すぐに受診:歩けないほど痛む・膝が大きく腫れている・膝が引っかかって動かせない(ロッキング)・発熱を伴う場合
近いうちに受診:滑った後の痛みが1〜2週間たっても引かない、徐々に悪化している
様子を見てよい場合:軽い違和感で、休めば数日で和らぐ

とくに、転倒後に強い痛みや腫れがある、膝が引っかかって伸ばせないといった症状は、急を要することがあります。
こうした場合は当院ではなく、まずお近くの整形外科を受診してください。
一方で、けがの直後ではないのに痛みが繰り返す・なかなか改善しないという場合は、今後の治療方針について相談してみましょう。

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スキーで痛めた膝の検査と治療の選択肢


繰り返す膝の痛みは、原因を正しく把握することで対処の方向性が見えてきます。
医療機関では、問診や触診に加え、必要に応じて画像検査を組み合わせて状態を確認します。
レントゲンでは骨の変形や関節のすき間を確認できますが、半月板や軟骨、靭帯といった組織の状態は、レントゲンだけでは分かりにくい部分があります。
症状によっては、MRIなどさらに詳しい検査をすることになる可能性もあります。
治療は、痛み止めやリハビリ、注射などの保存療法が基本となります。
これらで十分な改善が得られない場合の選択肢として、当院ではPRP-FDや培養幹細胞による再生医療を提供しています。
手術を避けたい方や、趣味のスポーツを続けたい方にとって、検討できる選択肢のひとつです。
レントゲンだけでは分かりにくい部分は、MRIで詳しく確認できる場合があります。
気になる方は画像検査もご相談ください。
関連: 変形性膝関節症のステージ別の治療方針

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スポーツや運動による膝の痛みについては、ほかにも似たお悩みのご相談が数多く寄せられています。
スキー以外の競技での膝の痛みや、運動後に痛みが続くケースの考え方も、原因の整理や受診の判断の参考になります。
気になる相談がありましたら、あわせてご覧ください。
関連: サッカーで膝が痛むのは怪我のサイン?
関連: 運動後の膝の痛みが治らないときの考え方
関連: スポーツ中に膝を捻って音がしたときの受診目安

まとめ


スキーのあとに繰り返す膝の痛みは、半月板や靭帯への負担、使いすぎによる炎症、変形性膝関節症の始まりなど、複数の原因が考えられます。
けが直後の強い痛みや腫れ、歩けないほどの症状がある場合は、まずお近くの整形外科を受診してください。
一方で、一般の整形外科で治療を受けても痛みが改善しない方や、まずどんな治療があるのか詳しく知りたい方は、当院でMRIをもとに再生医療を含めた選択肢をご相談いただけます。
趣味のスキーを長く楽しむためにも、痛みを我慢せず一度ご相談ください。
関連記事: 膝が急に痛くなる原因の詳しい解説

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