変形性膝関節症や水を抜いた後にしてはいけない仕事や動作は?

情報提供医師

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尾辻 正樹 医師(横浜ひざ関節症クリニック 院長)日本整形外科学会認定 専門医

夫が整形外科で、初期の変形性膝関節症と診断されました。歩き始めに痛むそうですが、いまは膝にたまった水を定期的に抜いてもらっており、それで痛みは治まっているようです。
夫は建設現場で仕事をしており、かなり重い荷物を運んだりしています。そこで伺いたいのですが、仕事をするうえでしてはいけない、気を付けたほうが良い動作などはありますでしょうか?

変形性膝関節症と診断された方は、膝に負担をかけない生活を心掛けることが大切です。


建設現場の仕事での注意点


建設現場は足場の不安定な場所を歩いたり、お話にあるように重いものを運ばれたりするので、ひざ関節に負担がかかりやすいお仕事と言えます。仕事の内容から難しいかとは思いますが、できる範囲で下記のようなことにお気をつけいただくことをおすすめします。
・重いものを持つ回数を減らす
・坂道など傾斜のあるところ、不安定なところに立ち続けない
・しゃがむ(立ち座りを繰り返す)回数を減らす
・安静にできる休憩時間を設ける
お仕事の際にはサポーターをつけて膝関節への負担を軽減するのもひとつです。無理な動きを制限する固定タイプのものや、動きづらければジャンプやランニングなど曲げ伸ばしをサポートするスポーツタイプでも良いでしょう。
また、膝の痛みを悪化させないためには、筋肉の柔軟性も大切です。痛みがあるのに無理して行うのは厳禁ですが、太ももやふくらはぎのストレッチをお仕事の前後に行ってみてください。基本的な方法をご紹介しておきます。

【太もも前面のストレッチ】
※膝が痛みなく曲げられる場合にのみ行ってください。


【太もも裏面のストレッチ】


【ふくらはぎのストレッチ】



ひざに負担がかかりやすい仕事


加えて、変形性膝関節症の方はなるべく避けた方が動作と関連するお仕事についてご紹介しておきます。

重いものを運ぶ仕事(建設現場、引っ越し業者など)


重い荷物を運ぶことで、ひざにかかる負担も大きくなります。時々であれば大きな問題はありませんが、仕事で日常的に重い荷物を運ぶことが多い方は、肥満の方と同じように常にひざに負担がかかってしまうので、注意が必要です。当院にはご質問者様の旦那様と同じように、建設現場でお仕事をされていて、変形性膝関節症に悩んでいるという方のご相談やご来院が少なくありません。


正座をすることが多い仕事(旅館、茶道・華道関連の仕事など)


正座は大きくひざを曲げる動作のため、ひざには大きな負担がかかります。座る時は椅子を使うなど、椅子中心の生活に切り替えていただくことで、ひざへの負担は軽減されます。


激しい動きのスポーツにも注意


急に動いたり、止まるといった突発的な動作も、実はひざに負担がかかります。仕事や日常生活ではあまりない動きだと思いますが、バスケットやサッカーなどが趣味で、かなり激しく動くという方は、症状を悪化させないために動きを控えていただくといいでしょう。


仕事や生活に合わせた変形性膝関節症の治療をご提案


変形性膝関節症は一度発症すると完治は難しく、加齢による老化現象でも進行してしまうため、治療や経過が長期に及ぶ慢性疾患です。いまは膝の水抜きで痛みがなくなっていても、進行するとなかなか痛みが取れなかったり、膝が動かしにくくなってきます。少しでも進行を遅らせるために、上記に挙げているような動作は避けていただくことが望ましいですが、ご質問者さまの旦那さまのようにお仕事上難しい、という方もいらっしゃるでしょう。
当院では患者さまのお膝を診察・検査するだけでなく、生活のご状況やご希望を詳しく伺った上で、どんな治療法が最適かをご提案させていただいております。お一人おひとりにより適したストレッチや筋トレ方法もアドバイス可能です。ご来院予約やお電話からお気軽にご相談ください。

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