60代女性です。3年ほど前から両膝に痛みがあり、整形外科で変形性膝関節症と診断されました。半年ほど通院しながらリハビリを続けていますが、太ももの筋トレやストレッチを頑張っても痛みが軽くなった実感がなく、階段の昇降や歩き始めの動きでは特に痛みが強く出ます。ヒアルロン酸の注射も併用していますがあまり変化を感じられず、このまま続けて良いのか、他に試せる治療があるのか不安です。リハビリで効果がない場合、どんな原因が考えられ、他にどのような選択肢があるのでしょうか?
レントゲンだけでは原因を絞り込みにくいため、MRIを含めた再評価で原因を整理し、保存療法の見直しや再生医療を含めた他の選択肢も検討してもよいでしょう。
リハビリで膝の痛みが改善しないときにまず押さえたいポイント
半年以上リハビリを続けているのに痛みが軽くならないと、「このまま続けても意味があるのだろうか」「もしかして悪化しているのでは」と不安になりますよね。リハビリは膝を支える筋力を維持し関節の動きを良くする目的で行われますが、原因や進行度に対してメニューが合っていない場合、十分な効果が得られないこともあります。
また、レントゲンでは大きな異常が見つからない場合でも、軟骨や半月板の状態は別の検査で評価しないと分からないケースが少なくありません。
今のリハビリを続けて良いのか迷う場合、まずは原因を整理し直すことが大切です。
少しでも不安を感じたら、まずは無料でんわ相談からお気軽にお問い合わせください。
膝のリハビリで効果が出ない主な原因
リハビリの効果を実感できないとき、メニューが合っていないのか、それとも別の問題が隠れているのか判断しづらいものです。原因はひとつではなく、複数の要因が重なっていることもあります。
関節の変形やすり減りが進行している
半月板や軟骨の変化が症状に関与している可能性がある
リハビリメニューが症状や進行度に合っていない
痛みをかばう動きで他の部位に負担が広がっている
変形性膝関節症が中期以降に進行している場合、運動療法のみでは十分な改善が得られない場合もあります。
また、半月板損傷や軟骨損傷など軟部組織のトラブルはレントゲンに映りにくく、リハビリを続けても十分な改善につながらないことがあります。
さらに、痛みをかばう動きで太ももの筋力が低下する、腰や反対側の膝に負担が広がるなど、二次的な要因が絡んでいるケースもあり、原因の整理が必要です。
関連:変形性膝関節症の治し方とそれぞれのメリット・デメリット
膝のリハビリの効果を高めるために自宅でできる工夫
通院だけでリハビリを完結させるのは難しく、日常の動作や自宅での過ごし方を見直すことで初めて変化が表れるケースもあります。無理のない範囲で取り入れられる工夫も大切です。
太ももの前面・内側の筋力トレーニングは膝の安定に役立つとされています。
椅子に座って片足ずつゆっくり伸ばすメニューなど、痛みが出ない範囲で毎日少しずつ続けることが大切です。
ストレッチでは、太ももの裏面(ハムストリングス)やふくらはぎを丁寧に伸ばすことで、膝周りの動きが改善しやすくなります。
また、体重管理や、しゃがみ込み・正座・階段の連続使用を避ける日常の工夫も、関節への負担を減らす意味で重要です。
強い痛みや症状の悪化を伴う場合は、運動内容の見直しが必要になることもあるため、医療機関へ相談してください。
関連:変形性膝関節症に効く室内でできる筋力トレーニングの詳しい解説
リハビリを続けても効果が出ない膝の受診の目安
リハビリと並行して、どのタイミングで再受診や別の医療機関への相談を検討すべきか迷われる方は多いです。下記を目安に、ご自身の状態と照らし合わせてみてください。
すぐに受診: 強い腫れ・熱感、ロッキング、歩行困難
近日中に再評価: リハビリを3〜6ヶ月続けても痛みが横ばい/悪化、日常生活に支障が出ている
セカンドオピニオンも視野: 治療方針に疑問がある/手術を勧められたが避けたい
強い腫れや熱感、ロッキング(膝の引っかかり)、歩行困難な場合は、リハビリの継続よりもまず原因の再評価を優先するサインです。
緊急サインがなくても、3〜6ヶ月リハビリを続けて痛みが横ばい・悪化している、日常生活や仕事に支障が出ている場合は、原因が見直されていない可能性があり、再評価を相談する目安となります。
受診を検討される方は、下記から診察予約が可能です。
リハビリで効果が出ない膝に行う検査と治療の選択肢
原因を整理するうえで欠かせないのが画像検査です。リハビリ以外の治療も視野に入れて選択肢を見直すことで、次の一歩が見えてくることがあります。
レントゲンでは骨の変形や関節の隙間が確認できますが、半月板や軟骨など軟部組織の状態を詳しく見るにはMRIが用いられます。
リハビリで効果が出にくいケースでは、膝の専門医を受診しMRIなどの追加検査により診断の参考になる場合があります。
治療の選択肢としては、薬物療法・ヒアルロン酸注射・装具療法などの保存療法に加えて、症例によってはPRP-FDや培養幹細胞を用いた再生医療が検討されることもあります。
手術を希望されない方が外来で受けられる選択肢として用いられるケースが増えています。
いずれの治療も適応や効果の見込みには個人差があるため、医師の診察を受けて検討することが大切です。
MRI検査での再評価を希望される方は、下記から予約が可能です。
関連:膝のMRI検査で何がわかる?MRIとレントゲンの違い
この相談を見た方におすすめのQ&A
リハビリで思うように効果を実感できないお悩みは多く、関連する相談も寄せられています。下記のQ&Aでは、自宅でできるリハビリの内容、手術以外で痛みを改善する選択肢、痛みを放置していいかの判断基準について、それぞれ専門医が回答しています。
ご自身の状況と近いものをあわせてご確認ください。
関連:自宅でできる変形性膝関節症のリハビリの具体的なやり方
関連:変形性膝関節症で歩けない・手術以外に痛みを改善する方法はある?
関連:膝の痛みは休むと治るので放置していい?初期症状の見分け方
まとめ
リハビリで膝の痛みが改善しない背景には、関節の変形が進行している、軟部組織の損傷が起きている、メニューが症状に合っていないなど複数の可能性があります。整形外科で経過を見ていても痛みが続いており手術は避けたい方、まずどのような治療があるのか詳しく知りたい方は、当院でMRIをもとに再生医療を含めた選択肢をご相談いただけます。
なお、外傷後1ヶ月未満の強い痛みや膝の術後経過観察中の方は、まずかかりつけの整形外科へご相談ください。
関連記事:ひざ(膝)の痛みの原因・症状・治療法の総合解説
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