60代女性です。半年ほど前から右膝の痛みが続いており、整形外科でレントゲンを撮ったあとにヒアルロン酸注射を勧められました。友人がステロイド注射のあとに腫れが出たという話を聞き、副作用が心配で踏み切れずにいます。注射には内出血や感染、アナフィラキシーといったリスクがあるという情報も目にして、種類による違いや起こりやすい症状が分からず迷っています。初めて注射を検討する場合、どのような副作用に注意し、どんなときに医療機関へ相談すべきでしょうか?
注射の種類(ヒアルロン酸注射、ステロイド関節内注射など)によって頻度や注意点が異なるとされ、ご自身で症状の重さを判断するのは難しいケースもあります。
不安な症状があれば早めに医師へ相談することが大切です。
膝の注射の副作用についてまず押さえておきたいポイント
膝の注射を勧められたとき、「副作用は怖くないのか」「もしも何かあったらどう対応すればよいのか」と心配になるのは自然なお気持ちです。
実際には、副作用とされる症状の多くは一時的なものとされ、医師の管理下で適切に行われた注射では、深刻なトラブルにつながるケースは多くないと報告されています。
ただし、内出血や軽い腫れ程度の反応と、感染やアレルギー反応など早めの対応が必要な反応とを、ご自身で見分けるのは難しいことがあります。
少しでも気になる症状があれば、注射を受けた医療機関へご相談ください。
再生医療を受ける前に少しでも気になる事があれば、まずは無料でんわ相談からお気軽にお問い合わせください。
膝の注射で起こりうる主な副作用と種類別の傾向
ひと口に「膝の注射」と言っても、ヒアルロン酸注射、ステロイド関節内注射など種類があり、起こりやすい副作用の傾向はそれぞれ少しずつ異なります。
代表的なものを整理してみます。
最も多いとされるのは、注射部位の痛みや腫れ、内出血など局所的な反応です。
これらは数日以内に自然に治まることが一般的とされています。
ヒアルロン酸注射では、ごくまれに注射後数時間から数日以内に強い痛みや腫れが現れる急性炎症反応が起こることがあります。
ステロイド注射を短期間に繰り返すと、軟骨変性の進行や腱・靭帯の脆弱化、血糖値上昇などが起こる可能性があります。そのため、投与回数や間隔には一定の目安が設けられています。
細菌感染(化膿性関節炎)は非常にまれですが、関節破壊につながることがあるため注意が必要です。注射後に急激な腫れ、熱感、発熱、安静時にも続く強い痛みがある場合は、早急に受診してください。
アナフィラキシーは極めてまれですが、ヒアルロン酸製剤や局所麻酔薬、消毒薬など、注射に関連するさまざまな成分で起こる可能性があります。
関連: 膝のヒアルロン酸注射の特徴と副作用の解説
膝の注射のあとの注意事項と対処法やポイント
副作用かもしれないと感じた直後は、まず慌てずに症状の程度を確認し、注射を受けた医療機関へご相談ください。
当日は安静を心がけ、激しい運動や長時間の入浴・飲酒は避ける
軽い腫れ・痛みには保冷材を薄手のタオルで包んで15分程度冷却
内出血は通常1〜2週間で自然に消失するとされる
市販の痛み止めなど自己判断で薬を服用しない(自己判断で市販薬を追加する前に、注射を受けた医療機関へ相談しましょう。)
数日経っても症状が引かない/悪化する場合は受診
軽い腫れや内出血は数日〜1週間程度で自然に治まることが一般的とされます。
冷却や安静で楽になることが多いものの、痛みが強い・発熱を伴う・歩行が難しくなるなどの変化があれば、自己判断せず、注射を受けた医療機関へ相談しましょう。
血液をサラサラにする薬(抗凝固薬・抗血小板薬)を服用している方は、内出血しやすくなることがあるため、事前に医師へ伝えましょう。
過去にアレルギー反応の既往がある方は、注射前の問診の段階で必ず申告しておくと、副作用リスクの確認がしやすくなります。
膝の注射後に医療機関に相談すべき受診の目安
副作用が出たかもしれないとき、どの程度の症状から医療機関に相談すればよいか判断しづらいですよね。
緊急度別に整理した目安を確認してみてください。
【今すぐ受診】呼吸困難・全身の蕁麻疹・強い動悸(救急対応)
【今すぐ受診】注射部位の強い腫れ・発熱(感染の可能性)
【今すぐ受診】歩けないほどの強い痛みが続く、または急速に悪化する場合
【近日中に受診】痛みが強い/内出血の範囲が広がる
注射を受けた医療機関がまず受診先となりますが、夜間や休日で連絡が難しい場合は、近隣の救急外来や整形外科の救急受付に相談する方法もあります。
受診の際は、注射の種類・打った日付・出ている症状の経過をメモしておくと診察がスムーズです。
副作用が気になる、別の治療も含めて選択肢を整理したい、という方は、原因を改めて確認したうえで専門医に相談することも一つの方法です。
受診を検討される方は、下記から診察予約が可能です。
膝の注射前後の検査と注射以外を含めた治療の選択肢
膝の状態を正しく評価したうえで、適した治療を受けることが大切です。
医療機関での診察では、視診・触診・問診に加えて画像検査が行われます。
レントゲンでは骨の変形や関節の隙間が分かり、半月板損傷などが疑われる場合に追加検査としてMRIが検討されます。
注射を続けるかの判断にも、画像で状態を把握しておくと選択肢を整理しやすくなります。
保存療法ではヒアルロン酸注射のほか、運動療法・物理療法・装具療法などがあります。
保存療法で十分な改善が得られない場合には、再生医療を含めた治療法が検討されることがあります。ただし、再生医療にも注射部位の痛みや腫れ、感染などのリスクがあり、期待できる効果や適応には個人差があります。
適応や効果には個人差があるため、医師の診察を通じて検討することが大切です。
レントゲンで分かりにくい部位はMRIで評価できますので、気になる方は下記からご予約ください。
関連: 当院のPRP-FD注射の治療概要
この相談を見た方におすすめのQ&A
膝の注射の種類による違いや治療後の生活で気をつけたいこと、注射以外で膝の痛みを改善する方法について、他の方からも同じような相談が寄せられています。
ご自身の状況に近いものがあれば、下記のQ&Aもあわせて参考にしてみてください。
関連: 膝の治療で使う注射の種類(ステロイド・ヒアルロン酸・ブロック)の違い
関連: 膝の注射治療を受けたあと、入浴や生活で気をつけたいこと
関連: 変形性膝関節症で手術以外に痛みを改善する方法はあるか
まとめ
膝の注射の副作用には、注射部位の痛みや内出血など一時的な反応から、ごくまれに見られる感染やアレルギー反応まで幅があります。
多くは数日で自然に治まりますが、強い腫れや発熱・歩行困難・呼吸困難などが出た場合は、ためらわず早めに医療機関へ相談することが大切です。
一般の整形外科で注射を受けても痛みが改善されない方、これからの治療について詳しく整理したい方は、当院ではMRIをもとに再生医療を含めた選択肢をご相談いただけます。
関連記事: 膝にヒアルロン酸を打ち続けるとどうなるか・効果や限界の詳しい解説
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