膝の痛みの治療として行われることが多い「ヒアルロン酸注射」。
整形外科で勧められ、定期的に注射を受けている方も多いのではないでしょうか。
一方で、
ヒアルロン酸注射は打ち続けても大丈夫なのか
ずっと続けると膝に悪影響はないのか
効果がなくなってきたらどうすればいいのか
といった疑問や不安を感じる方も少なくありません。
ヒアルロン酸注射は、膝関節の潤滑を助けて痛みをやわらげる治療として広く行われていますが、打ち続ければ必ず良くなる治療というわけではありません。
膝の状態や症状の進行度によっては、治療の見直しが必要になることもあります。
この記事では、膝にヒアルロン酸を打ち続けるとどうなるのか、どのくらい続けることが多いのか、効果が感じられなくなったときの対処法について、整形外科の視点からわかりやすく解説します。
目次
ヒアルロン酸注射とは
ヒアルロン酸注射の最大の目的は、膝関節の潤滑(滑りを滑らかにすること)です。そもそも、関節内の空洞を満たしている滑液(かつえき)にはヒアルロン酸が含まれています。しかし、加齢によって関節内のヒアルロン酸は徐々に減少していきます。骨と軟骨のこすれ合いを防ぐヒアルロン酸が減ることで膝への負担が増え、膝関節の動きも悪くなり、その結果、痛みが生じてしまうのです。
ヒアルロン酸注射は、膝にヒアルロン酸を補充することで、潤滑効果によって痛みを緩和し、膝の動きを改善します。
日本整形外科学会の変形性膝関節症診療ガイドラインでも、ヒアルロン酸関節内注射は膝 OA 患者において有用な場合がある[1]として、推奨強度は87%と位置づけられています。
膝にヒアルロン酸を打ち続けるとどうなる?
膝のヒアルロン酸注射は、打ち続けたからといって膝が悪くなる治療ではありません。
そのため、症状の改善がみられる場合には、一定期間継続して治療が行われることもあります。
ただし、ヒアルロン酸注射は関節の潤滑を助けて痛みをやわらげる「対症療法」であり、変形性膝関節症そのものを治す治療ではありません。そのため、膝の状態や病気の進行度によっては、同じ治療を続けていても効果が感じにくくなることがあります。
また、痛みの原因が半月板損傷や炎症の悪化など別の問題に変化している場合、ヒアルロン酸注射だけでは十分な改善が得られないこともあります。
そのため大切なのは、「注射を続けること」そのものではなく、現在の治療で症状が改善しているか、生活の支障が減っているかを定期的に見直すことです。
効果が十分に得られている場合は継続することもありますが、改善が乏しい場合は膝の状態を再評価し、治療方法を見直すことも重要になります。
※ただし、関節内に針を刺す治療である以上、ごく稀に細菌が入り込んで感染(化膿性関節炎)を起こすリスクがゼロではありません。そのため、漫然と頻繁に注射を繰り返し続けることには注意が必要です。
打ち続けても膝が悪化するわけではない
ヒアルロン酸注射は、関節内の潤滑を改善し、炎症を抑えることで痛みを軽減する治療です。適切に行われていれば、注射を繰り返すこと自体が膝の関節を傷める原因になるわけではありません。
そのため、症状が改善している場合には、医師の判断のもとで一定期間継続して治療が行われることもあります。
ただし効果が弱くなることはある
ヒアルロン酸注射は個人差があり、膝の状態によって効果の感じ方が変わることがあります。
特に
- ・変形性膝関節症が進行している場合
- ・軟骨の摩耗が強い場合
- ・半月板の損傷など別の原因がある場合
などでは、注射を続けても効果を感じにくくなることがあります。
漫然と続けるのではなく定期的な見直しが大切
ヒアルロン酸注射は、痛みを和らげる有効な治療の一つですが、すべての方に長期間同じ効果が続くとは限りません。
もし
- ・注射しても痛みがほとんど変わらない
- ・効果の持続期間が短くなってきた
- ・日常生活に支障が出ている
といった場合は、膝の状態を改めて評価し、別の治療法を検討することも大切です。
ヒアルロン酸を打ち続けると危険?副作用とリスク
膝のヒアルロン酸注射は、比較的安全性が高い治療として広く行われています。適切な方法で実施されていれば、打ち続けたこと自体が直接的に膝の状態を悪化させるケースは基本的にありません。
ただし、医療行為である以上、副作用のリスクがまったくないわけではありません。代表的なものとしては、以下が挙げられます。
- ・注射部位の腫れや痛み
- ・一時的な炎症反応
- ・ごくまれに感染
これらの多くは軽度で一過性ですが、症状が長引く場合は医師への相談が必要です。
また、注意すべき点として「打ち続けること自体が問題になる」というよりも、効果が薄れているにもかかわらず継続してしまうことが挙げられます。
ヒアルロン酸注射はあくまで症状の緩和を目的とした治療であり、関節の状態そのものを根本的に改善するものではありません。
そのため、効果が十分に得られていない状態で漫然と続けてしまうと、結果的に治療の見直しが遅れ、より適切な治療のタイミングを逃す可能性があります。
安全性は高い治療ではありますが、定期的に効果を評価しながら継続の可否を判断することが大切です。
ヒアルロン酸は何回まで打てる?
ヒアルロン酸注射には、「何回までしか打てない」といった明確な上限は設けられていません。症状や患者さんの状態に応じて、継続的に行われるケースもあります。
一般的な治療の流れとしては、週に1回の注射を数回(5回程度)行い、その後の症状の変化を見ながら継続の可否を判断することが多いです。その後も効果が認められる場合には、一定の間隔で注射を続けることもあります。
ただし重要なのは、「回数」ではなく効果が維持されているかどうかです。
- ・注射後に痛みが軽減しているか
- ・日常生活が楽になっているか
- ・効果の持続期間が保たれているか
こうした点を総合的に評価しながら継続することが大切です。
反対に、回数を重ねても効果が感じられない場合は、無理に続けるのではなく他の治療法を検討するタイミングといえるでしょう。
効果がなくなったと感じる理由
ヒアルロン酸注射を続けているにもかかわらず、「以前より効かなくなった」と感じることがあります。これにはいくつかの理由が考えられます。
まず大きな要因として、変形性膝関節症の進行が挙げられます。ヒアルロン酸は関節の滑りを良くする働きがありますが、軟骨のすり減りが進行すると、その効果だけでは痛みを十分に抑えられなくなることがあります。
また、関節内の炎症が強くなっている場合も、効果が実感しにくくなります。炎症が強い状態では、ヒアルロン酸を補充しても症状の改善が限定的になることがあります。
さらに、患者さんごとの体質や生活習慣も影響します。体重の増加や膝への負担が大きい生活が続くと、治療効果が出にくくなることがあります。
加えて、病状のステージによる違いも重要です。ヒアルロン酸注射は、特に初期から中期の段階では有効とされていますが、進行した状態では効果が限定的になる傾向があります。
このように、効果が薄れてきた背景には複数の要因が関係しているため、「効かなくなった=失敗」と判断するのではなく、現在の膝の状態を見直すことが重要です。
ヒアルロン酸注射はいつまで打ち続ければいいのか
ヒアルロン酸注射は、週1回の投与を5週続け、その後は効果に応じて2〜4週に1回というペースで行われるのが一般的です。
痛みに対する効果が得られている間は、治療を継続して良いでしょう。しかし、ヒアルロン酸注射は、変形性膝関節症の初期には有効ですが、進行するにつれて徐々に効果が得にくくなります。変形性膝関節症が進行し、ヒアルロン酸注射で痛みをコントロールできなくなった場合、感染や神経損傷のリスクがあるため、注射を繰り返すことはおすすめしません。
ヒアルロン酸注射をやめるべきタイミング
ヒアルロン酸注射は継続可能な治療ではありますが、すべてのケースで長期間続けることが適しているわけではありません。適切なタイミングで治療方針を見直すことが重要です。
やめるかどうかを検討する目安としては、以下のような状況が挙げられます。
- ・注射をしても痛みの改善が感じられない
- ・効果の持続期間が極端に短くなってきた
- ・注射の間隔がどんどん短くなっている
- ・日常生活に支障が出ている(歩行困難・階段がつらいなど)
また、画像検査などで関節の変形が進行していると判断された場合も、治療の見直しを検討するタイミングといえます。
ヒアルロン酸注射はあくまで症状を和らげる治療の一つであり、状態によっては他の治療法の方が適している場合もあります。
そのため、「続けること」自体を目的にするのではなく、現在の症状や生活への影響を踏まえて、最適な治療を選択することが大切です。医師と相談しながら、自分に合った治療方針を見つけていきましょう。
ヒアルロン酸注射のメリットとデメリット
ヒアルロン酸注射は、変形性膝関節症の治療として広く行われている方法の一つです。膝関節内にヒアルロン酸を注射することで関節の動きを滑らかにし、炎症を抑えて痛みを和らげる効果が期待されます。
ただし、すべての方に同じ効果が得られるわけではなく、治療の特徴や限界を理解しておくことも大切です。ここでは、ヒアルロン酸注射の主なメリットとデメリットについて解説します。
ヒアルロン酸注射のメリット
ヒアルロン酸注射の主なメリットは、手術を行わずに膝の痛みを改善できる可能性があることです。
ヒアルロン酸はもともと関節液に含まれている成分で、関節の動きを滑らかにする役割があります。変形性膝関節症では、このヒアルロン酸の量や質が低下することがあり、関節の摩擦が増えて痛みが生じやすくなります。
ヒアルロン酸を関節内に補充することで、次のような効果が期待できます。
- ・関節の潤滑作用を改善する
- ・関節への衝撃を和らげる
- ・炎症を抑える
- ・膝の痛みを軽減する
また、注射による治療のため入院の必要がなく、外来で比較的短時間に行える点もメリットといえます。手術を避けたい方や軽症の段階の方にとっては、負担の少ない治療の選択肢となります。
ヒアルロン酸注射のデメリット
一方で、ヒアルロン酸注射にはいくつかの注意点もあります。
まず、ヒアルロン酸注射は変形性膝関節症そのものを治す治療ではなく、痛みを和らげるための対症療法です。そのため、膝の変形や軟骨の摩耗を根本的に改善する治療ではありません。
また、効果には個人差があり、
- ・症状が軽い段階では効果を感じやすい
- ・変形が進行している場合は効果が弱いことがある
といった傾向があります。
さらに、定期的な通院が必要になる場合もあり、治療を続ける負担を感じる方もいます。そのため、ヒアルロン酸注射を続けるかどうかは、現在の治療で症状が改善しているか、生活の支障が減っているかを確認しながら判断することが大切です。
効果が十分に得られない場合には、膝の状態を再評価し、他の治療法を検討することもあります。
ヒアルロン酸注射とステロイド注射の違いは?
ヒアルロン酸注射に並び、ひざの痛みを緩和する保存療法として知られるステロイド注射。どちらも注射による治療法ですが、効果は大きく異なります。
ステロイド注射は、抗炎症と鎮痛作用に優れた治療法です。1回の投与で効果期間は2~4週間程度とされ、炎症が原因で膝に強い痛みがある場合に有効な手段とされています。ただし、ステロイド注射は続けて複数回投与すると、軟骨の新陳代謝を悪化させたり、軟骨損傷を引き起こす可能性があります。このような副作用を防ぐためにも、治療間隔や回数には充分に注意し、必要な時だけのスポット的な治療として使用するのが良いでしょう。
一方、ヒアルロン酸注射は先にも触れたように、関節の動きをよくすることで痛みを緩和する治療法です。変形性膝関節症の症状が軽度の場合に適応されるため、ひざの炎症や痛みが強い場合は鎮静作用のあるステロイド注射の方が有効とされています。
どちらの治療が適用になるかは、ひざの状態によって異なるため、整形外科医に正しく判断してもらう必要があります。
| ヒアルロン酸注射 | ステロイド注射 | |
| 作用 | 膝関節の潤滑作用 関節の動きをよくすることで、痛みを緩和 |
抗炎症と鎮痛作用 炎症を抑えることで痛みを鎮める |
| 痛みへの効果 | 初期の変形性膝関節症には長期に作用する可能性あり | 強い痛みや水が溜まった状態に有効 |
| 治療のおススメ度 | 初期には〇 初期の変形性膝関節症の痛み緩和には効果的 進行期以降は効果は見込みにくい |
△ 急性の炎症や強い痛みに用いるケースが多い 軟骨破壊や感染のリスクあり |
もし、ヒアルロン酸注射が効かなくなったら?
変形性膝関節症のステージがある程度進行すると、ヒアルロン酸注射が効かなくなってくることがあります。このような時、保険診療で次に検討するのは、骨切り術や人工関節に代表される手術療法です。しかし、手術による体への負担や入院のこと、リハビリのことなど、様々な不安から決断できない人は少なくありません。加えて年齢や既往歴から、手術ができない人もいます。これまでは、こういった患者様に対して、漫然とヒアルロン酸注射を続けるしか方法はありませんでした。
近年、この状況に変化をもたらしたのが2015年に厚生労働省が認可した、再生医療等安全性確保法に規定される新しい治療法です。そのうちの一つである「バイオセラピー」と呼ばれる第三の注射を当院では専門的に行っています。
バイオセラピーとは一般的には再生医療とよぼれるものです。自身の細胞や組織を活用して、損傷した組織や臓器の修復を試みる医療分野で、とりわけ、変形性膝関節症の治療にはPRP療法や幹細胞治療が用いられます。
▶バイオセラピーについて詳しくは「変形性膝関節症の再生医療で膝の痛みを改善」も併せてご覧ください。
変形性膝関節症治療の新たな選択肢バイオセラピー(再生医療)
ヒアルロン酸注射が効かなくなってきたけれど手術は受けたくない方には、PRP療法と培養幹細胞治療という方法があります。
血液を活用するPRP療法
PRP療法とは、ご自身の血液から血小板を多く含む成分を抽出し、患部に投与する治療法です。ひざの痛みや炎症を緩和する効果があり、ヒアルロン酸注射よりも持続的な効果が期待できるという報告もあります[2]。
当院ではそのPRPを濃縮し、より効果を高めたPRP-FD注射を提供しています。傷の修復に作用する成長因子を多く含んでおり、変形性膝関節症の進行期の方にも効果的が期待できます。
当院でPRP療法を受けた方の治療効果
当院では、世界中で用いられている評価基準KOOS(クース)で、治療効果を調査しています。KOOSとは、42の項目で構成される質問票から、症状(Symptoms)、ひざの痛み(Pain)、日常生活動作(Daily living)、運動機能(Spo&Rec)、生活の質(Quality of Life)という5つの項目について点数をつけ、評価するものです[3]。それぞれ数値が高いほど良好な状態であることを示します。
調査の結果、注射前と比較してすべての経過観察時において有意に値が改善していることがわかっています。
皮下脂肪を活用する培養幹細胞治療
培養幹細胞治療は、自分の脂肪に存在する幹細胞を抽出し、ひざに投与する治療法です。抗炎症と疼痛抑制作用によって、ひざの痛みの軽減する効果があります。
人工関節など膝を切る手術を希望されない方でも、入院せずに治療を受けることができます。
こちらも当院で治療効果を調査した結果、すべての値で改善が確認されました[3]。
痛みは我慢せず自分に合った治療法を選びましょう
今回ご紹介したPRP-FD注射や培養幹細胞治療は、自由診療(保険外診療)での提供となるので、費用面では負担がかかります。しかしヒアルロン酸注射が効かなくなってしまった、手術は受けたくない、といった方にとっては十分選択肢になると思います。
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膝の病気やケガは早期に適切な治療を行わなければ、進行して歩くことが困難になるケースも少なくありません。そうならないためにも、原因をきちんと調べておくことが大切です。
当院でも膝の違和感や痛みの原因がわからないと、ご相談をいただくことが多々あります。そういったときには、MRIひざ即日診断で詳しく調べて、何が原因か、どうすれば良いかをわかりやすくご説明しています。同じようなお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
コラムのポイント
- ヒアルロン酸注射は、変形性膝関節症の初期には有効
- 変形性膝関節症が進行するにつれてヒアルロン酸注射は徐々に効きにくくなる
- 効果がない場合は、再生医療という選択肢も
よくある質問
膝のヒアルロン酸注射に副作用や痛みはありますか?
稀ですが起こる可能性はあります。
ヒアルロン酸注射で使用する薬液は、関節内を満たす滑液に含まれる成分に近い構成で作られています。そのため重篤な副作用が起こることはあまりありません。ただし可能性はゼロではなく、注射後に局所的な痛みや腫れなどの症状が出ることもあります。多くの場合は経過とともに治まっていきますが、気になるようでしたら治療を受けた医療機関にご相談することをおすすめします。
また痛みについてですが、注射ですので針を刺す痛みはあります。ただ針の太さは採血用とほぼ同じくらいです。治療後に副作用以外で痛むケースとしては、関節の外の筋肉などに誤って注射してしまったことが原因に考えられます。稀ではありますが、こういった場合も医師にご相談ください。
膝にヒアルロン酸を注射した後は運動できませんか?
激しいスポーツなどの運動は控えてください。
ヒアルロン酸を注射すると、その効果から膝の痛みが一時的に緩和されます。そのため動きやすくなるかもしれませんが、膝の状態が改善されて良くなっているわけではありません。関節に負担のかかる激しい運動は、膝を悪化させることになりますので控えてください。
ただし、膝周りの筋力維持には努める必要があります。膝関節に負担のかからない適切な方法を確認しておきましょう。変形性膝関節症に有効な筋トレやストレッチをご紹介したコラムも参考になさってみてください。
膝にヒアルロン酸注射を打ち続けていますが、なかなか痛みが消えないのは失敗ですか。
失敗ではなく、変形性膝関節症が進行するにつれて徐々に効果が得にくくなるからです。
膝のヒアルロン酸注射を打つと、注入したヒアルロン酸によって関節の滑りがよくなるため、一時的に痛みが和らいでいる状態になります。あくまで”痛みが和らいでいる状態”が続いているだけなので、膝関節の損傷した部分の治癒には効果がありません。
そして、膝軟骨の破壊が進行してしまうなど重症化すると、ヒアルロン酸注射による効果はますます得られにくくなってきます。さらに、変形性膝関節症が進行し、ヒアルロン酸注射で痛みをコントロールできなくなった場合には、感染や神経損傷のリスクも考えられるため、繰り返しヒアルロン酸注射を打つことはおすすめしません。
もし、ヒアルロン酸注射による効果が得られないようなら、変形性膝関節症が進行している合図かもしれません。
実際の膝の状態と適切な治療方法を含めて確実な診断を行うためにも、一度MRI検査を受けることをおすすめします。
膝のヒアルロン酸注射は打ち続けても大丈夫ですか?
ヒアルロン酸注射を打ち続けたからといって、膝の関節が悪化するわけではありません。
そのため、症状の改善がみられる場合には、医師の判断のもとで一定期間継続して行われることもあります。
ただし、ヒアルロン酸注射は膝の痛みを和らげるための対症療法であり、変形性膝関節症そのものを治す治療ではありません。効果が十分に得られているかどうかを確認しながら、定期的に治療を見直すことが大切です。
もし注射を続けても痛みの改善が乏しい場合には、膝の状態を再評価し、別の治療方法を検討することもあります。
ヒアルロン酸注射をやめるタイミングは?
ヒアルロン酸注射を続けるかどうかは、現在の治療で症状が改善しているかどうかを目安に判断します。
例えば次のような場合には、治療の見直しを検討することがあります。
注射をしても痛みがほとんど改善しない
効果の持続期間が短くなってきた
日常生活への支障が強くなってきた
膝の変形が進行している可能性がある
このような場合は、画像検査や診察で膝の状態を確認し、他の治療法を含めて検討することが重要です。
ヒアルロン酸注射は効かなくなりますか?
ヒアルロン酸注射の効果には個人差があり、膝の状態によっては効果を感じにくくなることがあります。
特に、
変形性膝関節症が進行している場合
軟骨の摩耗が強い場合
半月板損傷など別の原因がある場合
などでは、ヒアルロン酸注射だけでは十分な改善が得られないことがあります。
そのため、治療を続けても症状が改善しない場合には、膝の状態を改めて評価し、別の治療法を検討することが大切です。
参考
- [1]∧日本整形外科学会変形性膝関節症診療ガイドライン策定委員会:変形性膝関節症の管理に関するOARSI勧告 OARSI によるエビデンスに基づくエキスパートコンセンサスガイドライン(日本整形外科学会変形性膝関節症診療ガイドライン策定委員会による適合化終了版).日内会誌.2017 :106,75~83.
- [2]∧Dai WL, et al. Efficacy of Platelet-Rich Plasma in the Treatment of Knee Osteoarthritis: A Meta-analysis of Randomized Controlled Trials. Arthroscopy. 2017 Mar;33(3):659-670.
- [3]∧大鶴任彦ほか.: 変形性膝関節症に対するBiological healing 専門クリニックの実際とエビデンス構築. 関節外科. 2020: 39, 945.
人工関節以外の新たな選択肢
「再生医療」
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痛みにお悩みの方は是非ご検討ください。
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