運動しているとき、ちょっと動いたとき、膝のお皿の上の方が痛いという症状はとても多いお悩みのひとつです。この症状だけだと原因はいろいろ考えられますが、詳しく症状を見てみると疑わしい疾患がわかってきます。なにが原因? どうすれば治る? 自宅でできる対処法は? 膝上の痛みに関する様々な疑問をお持ちの方々に向けて、専門医がわかりやすくご説明します。
目次
膝の皿の上が痛いのはなぜ?
膝の皿の上が痛いと感じる症状は、運動中や少し動いたときなどに起こりやすく、とても多いお悩みのひとつです。
この症状だけだと原因はいろいろ考えられますが、痛みが出た状況や、腫れ・熱感の有無などを整理すると、疑わしい疾患が見えてきます。
まず、「さっきまで平気だったのに急に痛くなった」「突然ズキッとした」という場合は、原因の話に入る前に、先に受診目安の判断をしておくと安心です。
膝の皿の上が突然痛いとき:まず確認する3つ(受診目安つき)
「膝の皿の上が痛い 突然」「膝の皿の上が急に痛い」というときは、原因を細かく考える前に、“危ないサインがないか”を先に確認するのが安全です。短時間で判断できるポイントを3つに絞って整理します。
1)ひねった・ぶつけた・着地したなど「きっかけ」があったか
痛みが出た直前の動作を思い出してください。転倒、段差でのひねり、ジャンプの着地、ダッシュ、ぶつけたなど、はっきりしたきっかけがある場合は、炎症だけでなく靭帯や半月板などの損傷が混ざることがあります。
一方、きっかけが思い当たらないのに突然痛い場合でも、使いすぎによる腱や周囲組織の炎症、滑液包の炎症などが表に出てきた可能性があります。
2)腫れ・熱感・赤みが強い/発熱があるか
腫れ、触ると熱い感じ(熱感)、赤みが強い場合は炎症が強いサインです。
「どんどん腫れてくる」「明らかに熱い」「赤みが強い」「発熱がある」といった場合は、自己判断で無理をせず、早めの受診を優先してください。
3)体重をかけられるか/膝を伸ばせるか
体重をかけられない、歩くと崩れそう、膝がガクッと抜ける、ほとんど歩けない場合は、当日〜早めの受診を検討してください。
また、膝が伸び切らない、曲げ伸ばしで引っかかる、ロックされる感じがある場合も、早めに整形外科で評価を受けるのがおすすめです。
当日〜48時間の応急処置(突然痛い=急性期の基本)
突然痛い場合は、まず「負荷を減らす」+「冷却」が基本です。階段、しゃがみ込み、ジャンプ、ランニングなど痛みが出る動きは一旦中止し、できるだけ安静にします。
冷やすときは氷のうや保冷剤をタオルで包み、10〜15分を目安に冷却してください(痛みが強い日は1日数回)。必要に応じてサポーターなどで軽く固定し、横になれるなら膝を少し高くして休むと腫れが落ち着きやすくなります。
腫れや熱感が強いときは温めると痛みが増すことがあるため、入浴で温めたりカイロを当てたりするのは避けたほうが無難です。
受診の目安(突然痛いで迷ったら)
当日〜早めに受診を検討したいのは、体重をかけられない/腫れが急に強い/赤み・熱感が強い/発熱がある/膝が伸びない(ロック感がある)といったケースです。
一方で、歩けるものの痛みが続く、安静や冷却をしても数日たって変わらない、階段や立ち上がりで支障が続く、再発を繰り返す場合は、数日〜1週間を目安に整形外科で相談すると安心です。
膝の皿の上部に痛みが生じる場合、大きく2つの理由が考えられます。
・腱や靭帯の炎症
・関節内の炎症
主に原因として疑われるのは、大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)、膝蓋大腿関節症、滑液包炎、変形性股関節症の4つのケガや病気です。

<膝の上の痛みの原因とその概要>
| 原因となる疾患 | 痛みが生じる理由 | 膝上の痛み以外の 症状 |
年齢や性別の 傾向 |
治療法 |
| 大腿四頭筋腱 付着部炎 |
大腿四頭筋と膝蓋骨をつなぐ腱に起こる炎症 |
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10代男性に もっとも多い 20~30代でも見られる |
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|---|---|---|---|---|
| 膝蓋大腿関節症 | 軟骨がすり減って起こる関節内の炎症 |
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50代以上の 女性に多い |
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| 滑液包炎 | 関節内の摩擦や衝撃を軽減するための液体の入った袋状の組織の炎症 |
|
年齢や性別に 関係性なし |
|
| 変形性股関節症 | 軟骨や骨が傷んで発症すると、股関節以外にも痛みが及ぶことがある |
|
発症の平均は40~50代 女性に多い |
|
今すぐ痛みを軽減したい方の対処法
痛みがあると冷やしたり温めたりしがちですが、やり方を間違えると逆に痛みが増してしまうこともあります。一般的には、痛みが出てすぐの急性期(目安:当日〜2日程度)は冷やし、そこから2〜3日たった慢性期以降は温めるほうが良いケースが多いです。
また、膝の上が痛い原因としてオーバーユース(使いすぎ)が疑われる場合は、安静にすることもひとつですが、何もしないでいると関節が拘縮して硬くなってしまうことがあります。そうならないためには、関係する筋肉のトレーニングやストレッチを、痛みの程度を見ながら行うことが大切です。
膝の上が痛い場合は、太もも前面の大腿四頭筋の影響が大きく、ここへのアプローチで症状が軽減されることがあります。また、膝を固定することで痛みを和らげられるケースがあるため、テーピングも有効です。セルフケアとして、代表的な方法を4つご紹介します。

①急性期は冷やす/慢性期は温める
②オーバーユースの場合は安静に
③太ももの筋トレ・ストレッチ
④テーピングで膝を固定
大腿四頭筋のトレーニング
関節の内外で起こる炎症が痛みの原因のため、膝への負担が増加すると症状が悪化しかねません。できるだけ膝に負荷がかからないトレーニング方法を選びましょう。
そのひとつが、セッティングという大腿四頭筋の筋トレ方法です。ご用意いただくのはバスタオルが一枚。足を伸ばして床に座り、丸めたバスタオルを膝の下に挟み込みます。次につま先を天井に向け、タオルを押しつぶすように大腿四頭筋に力を入れて膝を伸ばします。このとき、かかとが浮いてしまったり、つま先が曲がってしまわないよう気をつけましょう。

他にイスに座って行うトレーニング方法もあります。同じように丸めたバスタオルを太ももの下に挟み、足首を天井に向けながらゆっくりと足をあげます。このとき、太ももでタオルをつぶすように意識すると効果的です。太ももが浮いたり、背中が丸まらないよう意識してください。
どちらもタオルを5秒間つぶして戻す動作を20回、3セットほど行うと良いでしょう。

大腿四頭筋のストレッチ
いくつか方法はありますが、立った姿勢で行える方法をご紹介します。まずは壁や机、イスなど、手をついてバランスをとれる状態をつくりましょう。次にストレッチする足の膝を曲げて足の甲を持ち、ゆっくりとかかとをお尻に近づけます。このとき、大腿四頭筋が伸びているのを感じるはずです。曲げた膝が体より前に出ていたり、腰が反らないように気をつけてください。手で足首を持つ姿勢がつらい場合は、タオルを足首に引っ掛け、それを引き上げる方法でも行えます。

膝関節のテーピング
膝のテーピングは膝を軽く曲げた状態で、少し引っ張りながら貼っていくことがポイントです。まず膝下の外側からお皿の内側を通って太ももの外側へと1本目を貼ります。次に膝下の内側からお皿の外を通って、そのまま太もも外側へと2本目を貼ります。最後に1本目の少し上に半分ほど重なるように、膝下外側から太もも内側へと貼ったら完成です。
健康な筋肉と同じ伸縮率を持つというキネシオロジーテープでは、筋肉の動きをサポートしたり血流の改善が期待できると言われています。そういったテープでテーピングするのも良いでしょう。

【原因別】膝の皿の上が痛いときの治療と治し方
自宅でできるセルフケアで改善するケースもありますが、膝の皿の上が痛い原因はひとつではありません。原因が違えば、効果的な対処も変わってきます。
ここからは、膝の上の痛みでよく見られる代表的な4つの原因(ジャンパー膝/膝蓋大腿関節症/滑液包炎/股関節由来の放散痛)について、「どんな人に多いか」「症状の特徴」「原因」「治療の基本」をセットで整理します。
当てはまる項目が多いものから確認すると、痛みの正体の見当がつきやすくなります。痛みが強い、腫れや熱感がある、長引く場合は、整形外科で診察・検査を受けて原因を確かめることが改善への近道です。
大腿四頭筋腱付着部炎/ジャンパー膝
【どんな人に多い疾患?】
・10代~30代男性
・バレーボール、バスケットボール、ランニングなど、ジャンプや走る動作が多い
・膝上を押すと痛い
大腿四頭筋と膝のお皿(膝蓋骨)をつなぐ腱に炎症が起こる疾患で、膝の皿の上が痛い場合にまず疑われる原因のひとつです。ジャンプ動作の多い競技に多いため「ジャンパー膝」と呼ばれています。ジャンパー膝は膝の下(膝蓋腱)に痛みが出ることが多い一方で、膝の上も好発部位のひとつです。
膝上の痛みに加えて、押すと痛い(圧痛)、熱感、腫れを伴うことがあります。また、うつ伏せで膝を曲げてかかとをお尻に近づけようとすると、痛みを避けるためにお尻が浮いてしまうことがあります。
【原因】
主な原因はオーバーユース(使いすぎ)です。ジャンプやランニングなど膝が伸びる動作では、大腿四頭筋の強い引っ張る力が繰り返しかかります。これが腱の付着部に過剰にかかることで炎症が起こります。
また、大腿四頭筋が硬く柔軟性が低いと、膝を伸ばしたときに患部が必要以上に引っ張られ、ダメージを受けやすくなります。10代に多いのは、骨の成長と筋肉の柔軟性が追いつかないことも一因と考えられます。
【治療の基本】
治療は痛みの出方で変わります。
運動後だけ痛い程度であれば、必ずしも完全な安静が必要とは限りません。運動後のアイシング、大腿四頭筋のストレッチを徹底し、運動中はサポーターやテーピングで負担を軽くしながら様子を見ることがあります。
運動の前後にも痛むようになった場合は、ジャンプ動作など負荷の高い動きを控え、筋トレやストレッチなどのリハビリを組み合わせて改善を目指します。さらに運動がつらいほど痛みが強い場合は、運動自体を休むことが望ましく、筋肉のバランスも見ながら適したストレッチや運動療法を行います。腱が断裂するケースは稀ですが、断裂がある場合は手術が検討されます。
膝蓋大腿関節症(しつがいだいたいかんせつしょう)
【どんな人に多い疾患?】
・50代以上の女性
・立ち上がるときや階段でお皿の辺りがこわばる、痛い
・膝を曲げ伸ばすとお皿周辺で音が鳴る
膝蓋大腿関節症は、膝のお皿(膝蓋骨)と太ももの骨(大腿骨)の間で、軟骨がすり減ったり骨が傷ついたりして炎症が起こり、膝上や膝の前面(膝頭)に痛みが出る疾患です。進行すると膝の曲げ伸ばしがしづらくなり、日常生活にも支障が出ることがあります。
動き始めのこわばりや痛み、階段の上り下りのつらさ、ギシギシと音が鳴るなど、変形性膝関節症と似た症状もありますが、痛みや違和感が膝蓋骨周辺に出やすい点が特徴的です。
【原因】
加齢や筋力低下、膝の屈伸動作の繰り返しなどが関係します。変形性膝関節症による脛骨大腿関節の変形に伴って起こることも少なくありません。
また、膝蓋骨は大腿骨の溝に沿って滑るように動きますが、脱臼や亜脱臼が起きると部分的に強く当たったり摩擦が増えたりして、軟骨がすり減りやすくなります。こうしたズレやすさには、膝蓋骨がずれやすい骨の形や腱の位置など、生まれつきの要因が関係している場合もあります。
【治療の基本】
病院での治療は、痛み止め薬の処方やヒアルロン酸注射などで、まず痛みを和らげることがあります。ただし、これらはあくまで症状を軽くする治療で、原因そのものへの対処には運動療法(筋力強化・ストレッチ)を組み合わせることが重要です。膝蓋骨のズレを予防する意味でも、大腿四頭筋のトレーニングは有効と考えられます。
ヒアルロン酸注射や運動療法だけでは痛みがコントロールできない場合、自己細胞を用いた膝の再生医療が選択肢になることもあります。ただし、進行度や痛みの強さによっては手術が検討されます。代表的なものは人工関節置換術で、ほかに膝蓋骨の脱臼予防を目的とした手術が行われることもあります。
こちらも併せてご覧ください
▶膝の再生医療のわかりやすいコラム
滑液包炎(かつえきほうえん)
【どんな人に多い疾患?】
・最近、膝を強く打った覚えがある
・正座をよくする
・痛風や関節リウマチを患っている
関節の周りには、骨・筋肉・腱の摩擦を減らして動きを滑らかにする「滑液包」という袋状の組織が複数あります。膝蓋骨の前あたりにも膝蓋前滑液包があり、ここが炎症を起こすと膝の上、あるいは膝頭周辺に痛みが出ることがあります。
滑液包に炎症が起こると余分な液体がたまり、腫れたり、押すと痛い(圧痛)が出たりします。感染を伴う場合は赤みや熱感が目立つこともあります。
【なにが原因?】
ひとつには膝の使い過ぎによる過剰な負荷で、特に膝を曲げた姿勢を頻繁にとる場合によく起こります。他にも膝を強くぶつけるケガや、痛風、関節リウマチ、感染症などでも起こることがあります。
【治療の基本】
軽症であれば、膝を曲げる姿勢や負荷がかかる行動を控えることで、次第に治まることも少なくありません。炎症が強い場合は、病院で穿刺(滑液包にたまった液体を抜く処置)を行い、必要に応じてステロイド注射で治療します。
再発予防のためには、膝周辺の筋力維持や、原因となる動作・生活習慣に気を付けることも大切です。感染症が関与している場合は、別途感染に対する治療が必要になります。
変形性股関節症の放散痛
【どんな人に多い疾患?】
・40~50代の女性
・股関節脱臼の経験がある
【症状の特徴】
股関節も膝と同様に、骨の表面が軟骨で覆われ、衝撃を和らげながら滑らかに動く仕組みになっています。この軟骨がすり減って炎症が起こる病気が変形性股関節症です。
股関節のトラブルですが、初期は股関節の症状が分かりにくく、お尻や太もも前面、膝の上あたりに痛みを感じることがあります。こうした「原因の部位から離れた場所に出る痛み」を放散痛と言います。実際に、膝の診察やMRIでは問題が確認できず、股関節の診察と治療に切り替えたことで改善につながるケースもあります。進行すると強い痛みや可動域制限が出て、骨の変形が進むと日常生活に大きく影響します。
【なにが原因?】
変形性股関節症の原因には、加齢や肥満、過去の股関節のケガや病気の影響などが挙げられますが、もっとも多いのは先天的な股関節の形成不全によるものです。骨盤側の受け皿が小さく浅いと、体重を支える力が一部に集中し、軟骨がすり減りやすくなります。形成不全が女性に多いことから、変形性股関節症も女性に多くみられます。
【治療の基本】
軽度であれば、消炎鎮痛薬の処方と並行して、股関節周囲の筋力トレーニングやストレッチを行う保存療法が基本です。それでも改善が見られない場合は、股関節の骨を切って位置を調整する骨切り術や、変形した関節を人工パーツに置き換える人工関節置換術などの手術が検討されます。
まずは病院で痛みの原因の確定診断を
膝の上が痛いという症状だけでは、このように様々な疾患が疑われます。よく分からない、我慢できないほどの痛みではないといった理由からそのままにしてしまう方もいらっしゃいますが、膝蓋大腿関節症のように原因によっては放置することで進行してしまい、生活が不自由にまで悪化してしまうこともあります。次の3つのうちどれかに心当たりがあれば、迷わず病院を受診しましょう。
・痛みが強くなってきた
・腫れてきた
・3週間以上痛みが続いている
ご不安であれば、当院でもMRIひざ即日診断で詳しく診察・検査を行い原因を突き止め、適切な治療法をご提案することは可能です。セカンドオピニオンも歓迎いたしますので、原因が分からないとお困りの方もお気軽にご相談ください。
コラムのポイント
- 膝上が痛いケースでまず疑われるのはジャンパー膝
- セルフケアでは大腿四頭筋のストレッチやトレーニングが有効
- 膝のトラブルではない場合もあるので、病院で確定診断を
よくある質問
膝の皿の上が突然痛いのはなぜ?
膝の皿の上が突然痛くなるときは、「いきなり悪いことが起きた」というより、これまでに蓄積した負担がある瞬間に表面化したケースが少なくありません。代表的には、ジャンプやランニングなどの繰り返し動作で腱に炎症が起こるジャンパー膝(大腿四頭筋腱付着部炎)や、滑液包炎などが挙げられます。また、膝蓋大腿関節症のように関節内の炎症が関与している場合もあります。
ただし、外傷(ひねった・ぶつけた・着地で痛めた)があった、体重をかけられない、腫れや熱感が強い、膝が伸びない(引っかかる)といった場合は、セルフケアで様子を見るより整形外科での評価を優先したほうが安心です。
膝の皿の上が触ると痛いのは何が原因?
押した場所がピンポイントで痛い場合は、膝の表面に近い組織が炎症を起こしている可能性があります。たとえば、膝のお皿の上であれば大腿四頭筋腱(ジャンパー膝の一部)や、その周囲の炎症が原因になることがあります。膝の前側に腫れがあり、押すと痛い・熱感がある場合は、滑液包炎が関係しているケースも考えられます。
一方で、関節内の炎症(膝蓋大腿関節症など)でも、痛みが前側に出て「触ると痛い」と感じることがあります。数日で落ち着かない、腫れや熱感が目立つ、日常動作(階段・立ち上がり)がつらい場合は、原因の切り分けのためにも受診がおすすめです。
膝の皿の上が痛いとき病院は何科?
基本は整形外科です。膝の痛みは、腱・靭帯・軟骨・滑液包など原因が幅広く、診察と必要に応じた画像検査で原因を確認するのが改善の近道になります。
なお、痛みの場所が膝にあっても、股関節の問題が膝の上に痛みとして出る「放散痛」のこともあります。膝だけ見ても原因がはっきりしない場合は、股関節を含めて評価してもらうと安心です。
冷やす?温める?湿布はどっち?
目安は「急に痛くなった直後(急性期)=冷やす」「数日たって落ち着いてきた(慢性期)=温める」です。
特に、突然痛くなった・腫れがある・熱感がある場合は炎症が強い可能性があるため、まずは冷却(10〜15分を目安に、タオル越しに冷やす)を優先してください。逆に、腫れや熱感がなく、こわばりが強い・動かすと楽になるタイプは、温めたほうが楽になることもあります。
湿布も同じ考え方で、急性期は冷感タイプが合いやすく、慢性期は温感タイプが合うことがあります。ただし、合う・合わないには個人差があるため、「腫れ・熱感が強いのに温めて悪化する」だけは避けるのがポイントです。
しゃがんだときに膝のお皿のあたりが痛いのですが、マッサージは効きますか?
膝のお皿のまわりをほぐすことで痛みの緩和が図れるかもしれません。
膝のお皿である膝蓋骨は、太ももの筋肉の大腿四頭筋とすねの骨の脛骨に腱でつながっていて、膝を動かすときは膝蓋骨も一緒に動いています。しかし、膝蓋骨に関係する組織が硬くなりお皿の動きが悪くなると、しゃがんだり膝を曲げ伸ばすときにも違和感や痛みが出ることがあるのです。その場合、膝蓋骨の周りをマッサージでほぐすことで症状が緩和されることがあります。
膝のお皿のマッサージは、優しく膝のお皿を動かすというものです。両手の親指や人差し指で膝のお皿を挟み、左右や上下にゆっくり動かします。膝を曲げていたり太ももに力が入っているとお皿が動きづらいので、膝を伸ばし、太ももは脱力した状態で行います。皮膚を伸ばすだけではなく、お皿を動かすを意識しましょう。
しゃがんだときや膝の曲げ伸ばしでの痛みは、変形性膝関節症の代表的な初期症状です。この病気は安静にするだけでは良くならず、放置すると日常生活をしているだけでも進行してしまいます。痛みが続くようであれば<お電話>でも<ご予約フォーム>からでも構いませんので、一度ご相談ください。MRI画像でもしっかり膝の中を確認して、状態に合った治療法や生活する上で気を付けることなどをアドバイスさせていただきます。
どれくらい改善しないなら受診すべき?
目安として、次のような場合は早めの受診がおすすめです。
当日〜早めに受診:体重をかけられない/腫れが急に強い/赤み・熱感が強い/発熱がある/膝が伸びない・引っかかる
数日〜1週間を目安に受診:安静や冷却をしても痛みが変わらない/階段や立ち上がりで支障が続く/運動を再開するとすぐ再発する
3週間以上続く場合:痛みが長引くほど、原因に合った治療やリハビリが必要になるケースが増えるため、自己判断で引っ張らず相談するのが安心です
特に、膝蓋大腿関節症のように進行する疾患が隠れている場合もあるため、「そのうち治るだろう」と我慢し続けるより、原因を確認して適切に対処するほうが結果的に回復が早いことが多いです。
人工関節以外の新たな選択肢
「再生医療」
変形性膝関節症の方、慢性的なひざの
痛みにお悩みの方は是非ご検討ください。
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