筋トレで膝を痛めてしまったのですが、このまま続けても大丈夫なのでしょうか?

情報提供医師

黒木 健文 医師(福岡ひざ関節症クリニック 院長)日本整形外科学会認定 専門医

40代男性です。半年ほど前から健康のために自己流でスクワットやランジを取り入れた筋トレを始めたのですが、数週間前から膝の内側やお皿の周りに痛みを感じるようになりました。フォームが悪かったのかもしれません。痛みはあるものの歩くことはでき、整形外科でレントゲンを撮ってもらったところ大きな異常はないと言われました。それでも動き始めやしゃがむときに痛みが残り、このまま筋トレを続けてよいのか、それとも休むべきなのか分からず不安です。原因として考えられることや対処法を教えてください。

筋トレで膝を痛めた背景には、フォームや負荷が膝に合っていなかったことや、半月板・軟骨など関節内の組織への負担などが考えられます。
痛みの原因や程度はレントゲンだけでは分かりにくいことも多く、ご自身で「続けてよいか」を見極めるのは難しいものです。
痛みが続くようでしたら、あらためて医療機関で膝の状態を相談しておくと安心です。

筋トレで膝を痛めたときにまず押さえたいポイント


良かれと思って始めた筋トレで膝を痛めてしまうと、続けてよいのかどうか不安になりますよね。

まずは落ち着いて、痛みの様子を確認することから始めましょう。
筋トレで膝に痛みが出る背景には、フォームや負荷の問題だけでなく、半月板や軟骨、膝のお皿の周りの組織への負担など、さまざまな要因が関わっていることがあります。
痛みの強さや場所だけでは原因を見極めにくく、レントゲンで異常がないと言われても痛みが続くこともあります。
ご自身だけで「続けてよいか」を判断するのは難しいため、気になる症状が続くときは早めに医療機関で相談すると安心です。
少しでも不安を感じたら、まずは無料でんわ相談からお気軽にお問い合わせください。
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筋トレで膝を痛める主な原因


筋トレで膝を痛める原因は一つとは限らず、いくつかの要素が重なっていることもあります。
下記を目安に、ご自身の状況と照らし合わせてみてください。
フォームの崩れ(膝が内側に入る・つま先より前に出る)
急な負荷増加や回数増加
ウォームアップ不足や筋力・柔軟性の偏り
半月板・軟骨など関節内の組織への負担
膝のお皿の周り(膝蓋腱など)の炎症

スクワットやランジは膝に大きな負荷がかかりやすく、フォームの崩れや負荷の急な増やしすぎが膝の痛みにつながることがあります。
とくに膝が内側に入る動きや、つま先より前に膝が出るフォームは、膝のお皿の周りや内側に負担がかかりやすいとされています。
また、もともと軟骨や半月板に負担が蓄積していた方が、筋トレをきっかけに痛みとして現れることもあり、原因は人によって異なります。
関連: 膝の内側が痛むときに考えられる原因

筋トレで膝を痛めたときに自宅でできる対処と避けたい行動


痛みが強くないときは、膝に負担をかけすぎない範囲で日常のケアを続けることが大切です。
休養:痛みが出た種目はいったん中止して膝を休ませる
保温:膝を冷やさず、入浴などで温めて血行を保つ
筋力維持:太ももの前側など膝を支える筋肉を軽い負荷で維持する
動作の見直し:深くしゃがむ・膝が内側に入る動作を控える
体重管理・フォームの見直し:体重管理や正しいフォームの見直しを意識する

まずは痛みが出た種目をいったん中止し、膝を休ませることが基本になります。
運動の内容や強さは、痛みの程度や原因によって適したものが異なります。
自己流で続けると負担になることもあるため、医療機関の指示のもとで、痛みの程度に合わせて段階的に進めると安心です。
急に痛みが強まったときや腫れが出たときは、運動を控えて膝を休ませ、無理に動かさないようにしてください。
関連: 膝に負担をかけにくい室内でできる筋力トレーニング

筋トレによる膝の痛みで受診を考える目安


痛みの程度や続く期間によって、受診を急ぐべきか様子をみてよいかは変わります。
次のサインを参考にしてください。
今すぐ受診: 強い腫れや熱感、膝が引っかかって動かせない、発熱、強くひねったあとの強い痛み
近いうちに受診: 数週間以上痛みが続く、歩行やしゃがむ動作に支障が出てきた
様子見でよい: 動かし始めだけ軽く痛むが、休ませると和らぐ

とくに、膝が強く腫れる、熱を持つ、膝が引っかかって動かせない、発熱を伴うといった場合や、転倒などで強くひねったあとの強い痛みがある場合は、早めに整形外科を受診してください。
また、はっきりした原因が思い当たらないまま痛みが数週間以上続くときは、一度医療機関で膝の状態を確認しておくと安心です。
動き始めやしゃがむときの痛みが残るときも、相談しておくとその後の見通しが立てやすくなります。
受診を検討される際は、下記からご相談いただけます。

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筋トレで痛めた膝で行う検査と治療の選択肢


痛みの原因をはっきりさせるために、診察では問診や触診、レントゲンなどを組み合わせて膝の状態を確認します。
レントゲン:骨の変形や関節のすき間の状態を確認
MRI:半月板・軟骨など軟らかい組織の状態を確認(必要に応じて)
保存療法:痛み止め・ヒアルロン酸注射・リハビリ・フォーム指導
再生医療:手術や入院を避けたい場合の選択肢

治療は、痛み止めやヒアルロン酸注射、リハビリ、フォームの見直しなどの保存療法が基本になります。
保存療法で十分な改善が得られない場合の選択肢の一つとして、当院ではPRP-FDなどによる再生医療を提供しています。
ただし症状によって適応は異なるため、まずは膝の状態を診察で確認したうえで、適した方法を相談していくことが大切です。
レントゲンだけでは確認が難しい半月板や軟骨の状態は、症状によってはMRIで詳しく評価できる場合もあります。
関連: 手術せずに膝の痛みを改善する再生医療の解説

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この相談を見た方におすすめのQ&A


筋トレやスポーツをきっかけに膝が痛み出すというご相談は少なくありません。
原因の考え方や対処、続けてよいかの判断は、年代や症状によっても異なります。
ご自身の状況と近いものがあれば、あわせて参考にしてみてください。
関連: スポーツで膝が痛むのは怪我なのか気になる方へ
関連: 運動後の膝の痛みが治らないときの考え方
関連: 若い世代の膝の痛みと治療について

まとめ


筋トレで膝を痛めた背景には、フォームの崩れや負荷のかけすぎ、半月板・軟骨など関節内の組織への負担など、さまざまな原因が考えられます。
痛みが続くときは自己判断で運動を続けず、医療機関で膝の状態を確認しておくと安心です。
なお、転倒などで強くひねった直後(発症から1ヶ月未満)の痛みや、未成年の方は、まずかかりつけの整形外科にご相談ください。
一般の整形外科で治療を受けても痛みが改善されない方、まずどんな治療があるのか詳しく知りたい方は、当院でMRIをもとに再生医療を含めた選択肢をご相談いただけます。
関連記事: 膝が急に痛くなる原因の詳しい解説

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