50代女性です。1年ほど前から階段の上り下りや立ち上がりのときに膝が痛むようになりましたが、しばらく休めば落ち着くため、痛み止めでしのぎながらそのまま放置してきました。以前に一度整形外科を受診して変形性膝関節症の初期と言われたものの、そのときは様子を見ましょうとなり、それきりになっています。最近は痛む日が増えてきた気もして、このまま我慢して放置していると悪化したり、将来歩くのがつらくなったりしないか心配です。膝の痛みを放置するとどうなるのか、いま何をすればよいのか教えてください。
痛みが軽いうちは見過ごしがちですが、関節の状態がどの程度かはご自身では分かりにくいものです。
痛みが続いたり強くなったりしているようなら、医療機関で膝の状態を確かめておくと安心です。
膝の痛みを放置する前にまず押さえておきたいこと
痛みがあっても日常生活が送れていると、つい受診を先延ばしにして放置しがちですよね。
まずは、痛みがいつ・どんな動作で出るのか、痛む日が増えていないか、休めば落ち着くのかを整理しておきましょう。
膝の痛みは一時的なもので済む場合もありますが、変形性膝関節症のように少しずつ進む病気が背景にあると、放置している間に状態が変わっていくこともあります。
痛みが軽いうちは見過ごしやすく、いまの膝の状態をご自身だけで判断するのは難しいため、気がかりが続くときは早めに医療機関で相談すると安心です。
少しでも不安があれば、まずは無料でんわ相談からお問い合わせください。
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膝の痛みを放置すると起こりうる進行と将来の変化
「このまま放置したらどうなるのか」という不安を感じる方は少なくありません。
変形性膝関節症では、症状や関節の状態に以下のような変化がみられることがあります。
軟骨のすり減りが少しずつ進む
痛む場面が動き始めから歩行・階段などへ広がる
関節に水がたまる、腫れるなどの炎症症状がみられることがある
膝が伸びにくくなるなど、可動域制限がみられることがある
変形性膝関節症などが背景にある場合、関節の軟骨は時間をかけてすり減っていき、進み方には個人差があるものの、痛みの出る場面が少しずつ増えていくことがあります。
進行すると、はじめは動き始めだけだった痛みが、歩いたときや階段でも感じるようになり、関節に水がたまって腫れる場合もあります。
もちろん必ず悪化するわけではありませんが、いまどの段階にあるのかを自己判断することは難しいため、進み具合を確かめておくことが、その後の見通しを立てる助けになります。
関連: 変形性膝関節症の重症度(ステージ分類)の詳しい解説
放置されがちな膝の痛みに考えられる主な原因
ひとくちに膝の痛みといっても背景はさまざまで、原因によって放置したときの進み方も変わってきます。
下記を目安に、ご自身の状態と照らし合わせてみてください。
変形性膝関節症(軟骨のすり減りと炎症)
半月板など関節内の組織の傷み
筋力低下や使いすぎによる膝まわりの負担
過去の怪我(外傷)の影響
中高年以降にもっとも多いのは変形性膝関節症で、軟骨がすり減って炎症が起こり、動き始めや階段で痛みが出やすくなります。
そのほか、半月板の傷みや、使いすぎ・筋力の低下による膝まわりの負担、過去の怪我の影響などが関わっていることもあります。
痛みが軽いと「年のせい」と放置されやすいのですが、原因によって向き合い方は異なるため、続くようなら医療機関での診察で原因を確認しておくと安心です。
関連: 変形性膝関節症の症状・原因・治療方針の解説
膝の痛みを放置せず自宅でできる対処と避けたいこと
受診を考えつつも、まず日常でできることから始めたい方も多いと思います。
膝に負担をかけすぎない工夫を続けることが、つらさの軽減につながります。
太ももの前側など膝を支える筋肉をやさしく動かす
体重管理を意識して膝への負担を減らす
長時間同じ姿勢を避け、こまめに体を動かす
冷えを避けて膝まわりを保温する
強い痛みや腫れがあるときは運動を控えて休ませる
膝まわりや太ももの筋肉を保つことは関節を支える助けになりますが、運動の内容や強さは原因や進み具合によって適したものが異なります。
自己流で無理に動かすとかえって負担になることもあるため、医療機関の指示のもとで、痛みの程度に合わせて段階的に進めると安心です。
急に強い痛みや腫れが出たときは、運動を控えて膝を休ませ、無理に動かさないようにしてください。
痛みを我慢して動き続けることは、膝への負担につながる可能性があります。
関連: 膝に負担をかけない運動・筋力トレーニングの紹介
膝の痛みを放置せず受診を考える目安
どのくらいで受診すべきか迷ったときは、痛みの強さや続く期間、ほかの症状の有無を手がかりにすると判断しやすくなります。
次のサインを参考にしてください。
今すぐ受診: 強い腫れや熱感、膝が引っかかって動かせない、発熱、強くひねったあとの強い痛み
近日中に受診: 数週間以上痛みが続く、痛む日が増える、休んでも落ち着かない
様子見でよい: 動き始めに軽い痛みがあるが、少し動くと和らぎ頻度も増えていない
とくに、強い腫れや熱感を伴う、膝が引っかかって動かせない、発熱がある、転倒などで強くひねったあとの強い痛みがあるといった場合は、早めに整形外科を受診してください。
また、数週間以上痛みが続く、痛む日が増えてきた、休んでも落ち着かないといった場合も、放置せず医療機関で状態を確認しておくと、その後の見通しが立てやすくなります。
受診を検討される際は、下記からご相談いただけます。
膝の痛みが続くときに行う検査と治療の選択肢
長く放置してきた膝の痛みでも、原因を確かめれば、いまの状態に合った対処を考えていけます。
レントゲン:骨の変形や関節のすき間の状態を確認
MRI:軟骨・半月板など軟らかい組織の状態を確認(必要に応じて)
保存療法:ヒアルロン酸注射・リハビリ・運動療法
再生医療:手術や入院を避けたい場合の選択肢
診察では問診や触診、レントゲンなどを組み合わせて、骨の変形や関節のすき間の状態を確認します。
変形性膝関節症などが背景にある場合、ヒアルロン酸注射やリハビリ、運動療法といった保存療法が基本です。
十分な改善が得られないときの選択肢の一つとして、当院ではPRP-FDや培養幹細胞による再生医療を提供しています。
症状によって適応は異なるため、まずは膝の状態を診察で確認することが大切です。
レントゲンで分かりにくい軟骨や半月板の状態は、症状によってはMRIなどで詳しく調べることになる可能性もあります。
関連: 手術以外で膝の痛みを改善する再生医療の解説
この相談を見た方におすすめのQ&A
膝の痛みをこのまま様子見してよいか迷う背景には、進行したらどうなるのか、手術になるのではないか、といった不安が重なっていることが少なくありません。
進み具合や年代によって考え方や選択肢は異なります。
ご自身の状況と近いものがあれば、あわせて参考にしてみてください。
関連: 変形性膝関節症が末期と言われたときの手術以外の選択肢
関連: 人工関節を勧められたが手術が怖いときの考え方
関連: 再生医療の効果はいつごろ実感できるのか
まとめ
膝の痛みは、変形性膝関節症などが背景にあると少しずつ進行することがあります。
痛む日が増えたり休んでも落ち着かなかったりするときは、放置せず医療機関で状態を確認しておくと安心です。
強い腫れや熱感・発熱を伴う、転倒後の強い痛み、膝が引っかかって動かせない場合や、未成年の方は、まずかかりつけの整形外科にご相談ください。
一般の整形外科で治療を受けても痛みが改善されない方、まずどんな治療があるのか知りたい方は、当院でMRIをもとに再生医療を含めた選択肢をご相談いただけます。
関連記事: 歩くと膝が痛いときに疑う変形性膝関節症の詳しい解説
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