膝の下が痛い原因とは?代表的な疾患や痛みを改善する対処法を解説

更新日:2026.02.04

膝の下あたりに痛みや違和感があると、不安に感じる方も多いでしょう。
運動中や日常生活の動作で膝の下が痛む原因はひとつではなく、筋力の低下や関節の硬さ、姿勢の癖などさまざまな要因が関係します。
今回は、膝の下が痛む原因や効果的な治療法、痛みを改善する対処法をわかりやすく解説します。自分でできる応急処置も紹介しているので、症状と当てはめながら参考にしてみてください。

膝の下が痛い原因とは?

特に大きなケガはなく膝の下の痛みがある場合、以下のような複数の要因が影響している可能性があります。

・大腿四頭筋など膝周りの筋力低下
・股関節や足関節などの可動域制限
・歩き方や姿勢の乱れ

まずは痛みの原因を把握し、対策を探りましょう。

筋力低下(大腿四頭筋・ハムストリングス・下腿三頭筋など)

運動不足や加齢で大腿四頭筋(太もも前面の筋肉)などが衰えると、膝を伸ばす動作がスムーズにできなくなり、膝のお皿周辺に負担がかかって痛みを生じることがあります。
また、ハムストリングス(太もも裏の筋肉)が硬くなると、膝裏に痛みや違和感が出やすくなります。

さらに、ふくらはぎの筋肉(腓腹筋)の柔軟性が低下すると、足関節の動きが制限され、歩行や立ち上がり動作の際に膝関節へ余分な負担がかかりやすくなるのです。

このように、膝周りの筋力低下や柔軟性低下は、関節に過度な負担をかけて痛みとして現れる原因となります。

関節の動きが悪い(股関節や足関節の可動域制限)

股関節や足関節の動きが硬いと、膝にかかる負担が増える場合があります。例えば、足首が硬いとしゃがんだときに十分な背屈(足首を上に曲げる動作)ができません。
その結果、歩行時に地面からの衝撃を十分に吸収できず、直接膝に伝わりやすくなるため、炎症や痛みが起こりやすくなるのです。

また、股関節が内側や外側に歪むと、O脚・X脚のような姿勢になり、膝の内側・外側に偏った負担がかかります。
股関節の可動域が制限されると歩幅も狭くなり、膝に不自然な負荷がかかるため、股関節の柔軟性不足も膝痛の一因となります。

身体の重心が偏っている(姿勢や歩き方の乱れ)

姿勢や歩行の癖で膝に負担がかかる場合もあります。前かがみや猫背などで重心が前方に偏ると、立っているだけでも膝にかかる力が大きくなるためです。

例えば、踵から着地しない歩き方や過度の内股歩きは、膝の特定部位に負荷がかかり、痛みの原因になることがあります。
姿勢を正しく保ち、踵から着地して足裏全体で体重を移動させる歩き方(ロール歩行)を心がけることで、膝への不要な負担を減らせます。

膝の下に痛みがある代表的な疾患

膝の下が痛む場合、原因として考えられる疾患は複数あります。ここでは、膝の下の痛みを生じやすい以下の疾患を紹介します。

・変形性膝関節症
・半月板損傷
・靭帯損傷
・オスグッド・シュラッター病
・膝蓋腱炎(ジャンパー膝)
・膝蓋下脂肪体炎

変形性膝関節症

変形性膝関節症とは、中高年に多い膝の軟骨がすり減る疾患です。加齢や長年の膝への過負荷で関節内の組織が変性・炎症を起こし、徐々に痛みや可動域制限につながります。

正座・しゃがむ・階段の上り下りなど、膝を深く曲げる動作で痛みが強く出るのが特徴です。進行すると関節水腫(関節に水が溜まる状態)や歩行困難など、日常生活に支障をきたす場合があります。

関連記事:変形性膝関節症【症状・原因・ステージ別治療方針】

半月板損傷

半月板損傷とは、膝関節のクッションである半月板に亀裂や断裂が生じる疾患です。激しいスポーツや膝をひねる動作などで強い衝撃が加わると損傷することが多いです。

一方、中高年では特に大きなケガがなくても半月板がすり減り、加齢性の断裂が起こることがあります。しゃがんだり階段を降りたりした拍子に痛みが出現するケースも少なくありません。

損傷すると膝が腫れたり痛みが出たりするほか、膝の曲げ伸ばしで引っかかり感や、ロッキング(急に膝が動かなくなる現象)が起こることがあります。これらの症状が見られた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

関連記事:半月板損傷の症状とは?痛みの原因や治療法について解説

靭帯損傷

膝関節を支える靭帯(特に前十字靭帯・後十字靭帯)が切れたり伸びたりする靭帯損傷も、膝の不安定性と痛みを引き起こす原因です。

スポーツで多いのは前十字靭帯損傷で、膝を強くひねったり、着地に失敗した際に発生します。断裂すると膝崩れが起こりやすく、放置すると軟骨損傷や半月板損傷を引き起こし、将来的に変形性膝関節症へ進行する恐れもあります。

後十字靭帯損傷は、交通事故(膝がダッシュボードにぶつかる衝撃)や接触スポーツで発生し、受傷直後に強い痛みや腫れが生じるのが特徴です。

関連記事:後十字靭帯損傷の放置は危険【症状・治療法・リハビリを解説】

オスグッド・シュラッター病

オスグッド・シュラッター病は、成長期(小〜中学生)に多くみられる膝のスポーツ障害で、膝蓋骨の下にある脛骨粗面(膝下の出っ張り)に痛みが出るのが特徴です。

サッカーやバスケットボールなど、膝を伸ばす動作を繰り返す競技で発症しやすく、大腿四頭筋の使い過ぎや柔軟性低下が引き金となります。成長途中の骨が筋肉に引っ張られることで小さな剥離が起こり、痛みを生じます。

多くは成長とともに自然に治まりますが、痛みが強い場合は運動を控え、安静にすることが大切です。

膝蓋腱炎(ジャンパー膝)

膝蓋腱炎(ジャンパー膝)は、膝のお皿の下にある膝蓋腱に炎症が起こるスポーツ障害です。ジャンプやダッシュ、急な方向転換を繰り返す競技で多くみられます。

膝を伸ばす動作に重要な大腿四頭筋の負荷が膝蓋腱に集中し、微細な損傷が蓄積することで炎症や痛みが生じます。膝の下を押すと痛む、階段昇降やジャンプ時に痛みが強くなるのが特徴です。

初期は運動後のみの痛みですが、進行すると日常生活でも痛みが出ることがあります。悪化を防ぐためにも、早めの評価と運動量調整が重要です。

膝蓋下脂肪体炎

膝蓋下脂肪体炎とは、膝蓋骨の下にある膝蓋下脂肪体(ホッファ脂肪体)に炎症が起こる疾患です。膝の曲げ伸ばしを繰り返す動作や、膝を強く伸ばしきる動作が多い人に起こりやすいとされています。

脂肪体は関節の動きを滑らかにするクッションの役割を担っていますが、過度な負荷や外傷によって挟み込まれると炎症を起こします。膝を伸ばしきったときの痛みや、膝のお皿の下を押した際の圧痛が特徴です。

慢性化しやすいため、痛みが続く場合は無理をせず、整形外科で原因を確認しましょう。

膝の下の痛みに効果的な治療

膝の痛みが慢性化する前に、専門医による診断と治療を受けることが重要です。

ひざ関節症クリニックでは、無料電話相談が可能です。お気軽にお申込みください。ここでは、以下の代表的な治療法を紹介します。

ヒアルロン酸注射
膝の手術
再生医療

ヒアルロン酸注射

ヒアルロン酸注射は、関節液の成分であるヒアルロン酸を膝に補充し、関節の動きを滑らかにして炎症を抑える効果が期待されます。

ただし、効果の持続期間は一般的に1〜2週間程度とされることが多く、症状に応じて複数回の注射が必要になる場合があります。

ヒアルロン酸注射は対症療法であり、軟骨そのものを再生させる治療ではありません。効果には個人差があり、繰り返すうちに効きにくくなるケースもあります。

関連記事:膝のヒアルロン酸注射について

膝の手術

薬物療法やリハビリなどの保存的治療で十分な効果が得られない場合、生活の質を維持するために手術が検討されます。

膝の手術は、目的によって大きく以下の3つに分けられます。

手術の種類 概要
関節鏡下手術 膝に小さな穴を開け、内視鏡で関節内の処置を行う
骨切り手術 脚の骨の一部を切り、角度を調整する
人工膝関節置換術 磨り減った軟骨と骨の表面を削り、人工関節に置き換える

いずれも健康な膝に完全に戻す治療ではなく、痛みと機能を改善して生活の質(QOL)を維持することが主な狙いになります。

関連記事:変形性膝関節症の手術【費用/タイミング/術後の入院期間】

再生医療

再生医療とは、膝関節周囲の炎症を抑えつつ、傷んだ組織の修復を促し、痛みの軽減を目指す治療です。

具体的には、患者様自身の血液から採取したPRP(多血小板血漿)注射や、幹細胞を用いた治療が膝関節に応用されています。PRP注射は、炎症を抑える作用や、腱・靭帯などの組織修復を助ける働きがあるとされ、膝関節の痛みや機能の改善に一定の有効性を示す報告があります。

また、自己由来の幹細胞(脂肪由来・骨髄由来)を膝関節に移植・注射する治療も一部の医療機関で実施されており、軟骨の再生や炎症の改善が期待されています。ただし、再生医療の効果には個人差があり、軟骨が生え変わる、必ず痛みが治るといった過度な期待は禁物です。

関連記事:膝の再生医療【デメリット/進め方/効果】|ひざ関節症クリニック

はじめてのご来院

膝の下の痛みを改善する対処法

膝の下の痛みは、必ずしも重篤な病気とは限りません。日常生活でできる対処法を実践することで、痛みの軽減や再発予防につながる場合も多いです。

ここでは、自分で行えるストレッチや筋力トレーニングといった対処法について解説します。

変形性膝関節症の予防や再発を抑えたい方向けに、動画でも解説しているのでぜひ参考にしてください。

変形性膝関節症の方必見!椅子に座ったままできる筋トレ

ストレッチ

膝周囲の筋肉を柔らかく保つことは、膝の下にかかる負担を減らすうえで重要です。特に、大腿四頭筋(太ももの前)、ハムストリングス(太ももの裏)、ふくらはぎの柔軟性が低下すると、動作時に膝へ集中して負荷がかかりやすくなります。

無理な強度で行うのではなく、痛気持ちいい程度を目安に、呼吸を止めずに行うことが大切です。入浴後など、筋肉が温まったタイミングで取り入れると、より効果が期待できます。

主なストレッチ方法は、以下のとおりです。

ストレッチ名 伸ばす部位 姿勢・方法
大腿四頭筋ストレッチ 太もも前 仰向けで片膝を曲げ、足首を手でつかんでお尻側へ引く
ハムストリングスストレッチ 太もも裏 仰向けで片足を持ち上げ、タオルを足裏にかけて膝を伸ばす
ふくらはぎストレッチ 下腿後面 壁に手をつき、後ろ脚の踵を床につけたまま体重を前へ
すね〜膝下ストレッチ 膝下前面・すね 椅子に座り、足の甲を床につけるようにして脚の甲を軽く伸ばす

膝の痛みに対するストレッチについては、以下のコラムでも詳しく紹介しています。

関連記事:膝が痛い方にはストレッチがおすすめ!寝ながら・座りながらの簡単ストレッチ4選

筋トレ

膝を支える筋肉を鍛えることは、歩行や立ち座り、階段動作などで膝にかかる衝撃を和らげ、関節の安定性を高めるうえで重要です。特に、大腿四頭筋(太もも前)、臀筋(お尻)、内転筋(太もも内側)は、膝の動きを支える主要な筋肉です。

強い負荷をかける必要はなく、まずは痛みの出ない範囲で、正しいフォームとゆっくりした動作を意識して行いましょう。

主な筋トレ方法は、以下のとおりです。

トレーニング名 鍛える部位 方法
椅子スクワット 大腿四頭筋・臀筋 椅子に浅く座り、膝とつま先を正面に向けたまま「ゆっくり立つ→座る」
壁スクワット 大腿四頭筋 壁に背中をつけ、膝を軽く曲げた姿勢で静止
ヒップリフト 臀筋・体幹 仰向けで膝を立て、お尻を持ち上げて肩〜膝を一直線に保つ
サイドレッグレイズ 中臀筋 横向きで下半身を固定し、上の脚を真横にゆっくり上げ下げ

膝の痛みに効果的な筋トレについては、以下のコラムで動画付きで詳しく紹介しています。

関連記事:【動画有り】変形性膝関節症に効く!室内で簡単にできる筋力トレーニング

膝の下が痛いときに自分でできる応急処置

膝の下に痛みが出たときは、今より悪化させないことが大切です。強い痛みや腫れがある状態で無理に動き続けると、炎症が長引くこともあります。

ここでは、自宅でもできる基本的な応急処置を3つ紹介します。

  • 膝下を冷やす(アイシング)
  • サポーター・テーピング
  • 湿布・塗り薬

膝の下の痛む部分を冷やす

痛みが強く、膝の下に腫れや熱っぽさがあるときは、冷やしましょう。冷湿布や氷嚢をタオルで包み、15〜20分程度冷やすことで、炎症や腫れが引きやすくなります。

直接肌に当てると凍傷のリスクがあるため、必ずタオル越しに行ってください。痛みや腫れが落ち着いてきたら、冷やし続けるのではなく、状況を見て温めるケアに切り替えることで血行も促進しやすくなります。

サポーターやテーピングで膝の負担を減らす

市販の膝サポーターやテーピングで膝周りを適度に固定すると、膝くずれや「膝が抜けそうになる」ような不安定感を予防し、関節の安定性を高められます。

軽く圧迫することで、動作時のぐらつきが減り、痛みを感じにくくなる効果も期待できます。スポーツ時や、長時間の立ち仕事・歩行で膝に不安がある場合は、一時的なサポートとして活用してみてください。

湿布や塗り薬で炎症を抑える

市販の消炎鎮痛湿布や塗り薬(NSAID配合)を患部に貼付・塗布することで、局所的な炎症を抑え、痛みを和らげることができます。

特に、急に痛みが出て腫れや熱感が強い場合は、まず冷湿布で冷やしましょう。ただし、市販薬で対処しても痛みが続く、日常生活に支障が出る場合は、自己判断で様子を見続けず、早めに医療機関へ相談することが大切です。

膝の下の痛みが改善しない場合は専門医へ相談を

自己判断で安静にしていても痛みが長引いたり、膝に腫れや変形が見られたりする場合は、セルフケアだけでは限界があります。

痛みが数週間続く、歩行や階段の上り下りに支障をきたすといった場合は、専門医の診察を受けましょう。早期に適切な診断を受けることで、リハビリや薬物療法、手術などによる改善が期待できます。

ひざ関節症クリニックでは、MRIひざ即日診断なども行っており、痛みの原因を迅速に特定できます。

気になる症状がある方は、お気軽にカウンセリング予約をご利用ください。

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