50代女性です。半年ほど前から、歩いているときに膝の内側が痛むようになり、自分の歩き方やO脚が関係しているのではないかと気になっています。長く歩くと痛みは強くなりますが、歩けないほどではなく、散歩や買い物は続けています。以前、整形外科でレントゲンを撮ったところ、加齢による変化と言われ、しばらく様子を見ている状況です。歩き方の癖を直したほうがよいのか、それとも別の原因があるのか分からず不安です。歩き方が膝の痛みの原因になっているのでしょうか?
自己流で歩き方を変えると、かえって別の部位に負担がかかることもあります。
痛みの原因は見た目や問診だけでは分かりにくいため、まずは医療機関で状態を確かめておくと安心です。
歩き方と膝の痛みの関係でまず押さえておきたいこと
歩くたびに膝が痛むと、自分の歩き方が悪いのではないかと不安になりますよね。
まずは焦らず、痛みの出方とご自身の状態を整理することから始めましょう。
歩き方の癖は膝にかかる負担に影響しますが、痛みの原因が歩き方だけにあるとは限りません。
O脚や筋力の低下、関節の変化など、複数の要因が重なっていることも少なくないとされています。
長く歩くと痛む、同じ場所が繰り返し痛むといった場合は、自己流で歩き方を直す前に、一度医療機関で状態を確認しておくと安心です。
原因が分からず不安なときは、まずお気軽にご相談ください。
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歩き方が関係する膝の痛みで考えられる主な原因
膝のどこが、どんなときに痛むかによって、考えられる原因は変わってきます。
歩き方と関わりやすい代表的なものを整理しました。
O脚・がに股などの脚の形:膝の内側に負担が偏り、歩行時に痛みが出やすくなります
太ももやお尻の筋力低下:膝を支える力が落ち、歩くときに関節へ負担がかかります
変形性膝関節症:加齢などで軟骨がすり減り、歩き始めや歩行中に痛みが出やすい疾患です
体重の増加:歩くたびに膝へかかる負担が大きくなります
合わない靴:クッション性や安定性が不足すると、歩き方や膝への負担に影響します
これらは歩行時の体の使い方や脚の形と関係しやすいとされますが、いくつかの要因が組み合わさっていることもあります。
特にO脚や変形性膝関節症は、膝の内側に負担が偏りやすく、歩くときの痛みにつながることがあります。
気になる場合は自己判断で決めつけず、医療機関で確認すると安心です。
脚の形と膝の痛みの関係については、こちらの解説も参考になります。
関連: O脚と膝の痛みの関係と改善のポイント
歩き方を見直して膝の痛みをやわらげる工夫と避けたい歩き方
歩き方を急に大きく変えるのは難しいものですが、膝への負担を減らす工夫はいくつかあります。
以下を参考に、ご自身の状態に合わせて取り入れてみてください。
歩幅はやや小さめにし、かかとから着地して足裏全体で体重を受けるよう意識する
背すじを伸ばし、つま先と膝が同じ方向を向くように歩く
クッション性のある靴を選び、必要に応じてインソールで安定性を補う
太ももやお尻の筋力を保つ運動を、医療機関の指示のもとで取り入れる
長距離を一度に歩かず、こまめに休憩をはさむ
痛みを我慢して長時間歩き続けたり、急に正しい歩き方を意識しすぎたりすると、かえって膝や別の部位に負担がかかり、症状が長引くことがあるとされています。
歩き方や運動の調整は自己判断で進めず、痛みが続く場合は医療機関の指示のもとで段階的に行うと安心です。
歩き方の見直しや筋力づくりの具体的な方法は、こちらの解説も参考になります。
関連: 歩き方と運動で膝を守る予防のポイント
歩き方が気になる膝の痛みで受診を考える目安
「歩き方を直せば治るのか、受診したほうがよいのか」の線引きは、ご自身では判断しづらいものです。
次のような目安を参考にしてください。
すぐに受診:強い腫れや熱感、荷重をかけられない、膝が引っかかって動かない(ロッキング)、外傷後の強い痛み、発熱を伴う場合
近いうちに受診:歩くたびに痛む、休んでも繰り返す、日常動作でも痛みが出る、原因がはっきりしない場合
経過をみる:軽い痛みで歩行後すぐに治まり、繰り返さない場合
強い腫れや熱感、荷重がかけられないほどの痛み、膝が引っかかって動かない(ロッキング)、発熱を伴うときは、急を要するサインのため早めに整形外科を受診してください。
一方で、歩くたびに同じ場所が痛む、休んでも繰り返す、原因がはっきりしないといった場合は、医師の診察を受けて判断してもらうのが安心です。
気になる症状が続く場合は、専門の医療機関で相談してみることをおすすめします。
歩き方による膝の痛みで行う検査と治療の選択肢
原因がはっきりしないと、どう対応すればよいか迷いますよね。
医療機関では、状態に応じて次のような検査や治療が検討されます。
O脚や変形性膝関節症などは、視診・触診・問診に加え、レントゲンなどの画像検査を含めた診察で総合的に判断されます。
症状が軽い段階では、運動療法や物理療法、生活習慣の見直しといった保存療法が基本となることが多いとされます。
保存療法で十分な改善が得られない場合には、当院ではPRP-FDや培養幹細胞による再生医療という選択肢もご案内しています。
軟骨のすり減りなど、レントゲンだけでは分かりにくい部分もあり、症状によってはMRIなどさらに詳しい検査をすることになる可能性もあります。
関連: 膝軟骨のすり減りと治療法の解説
この相談を見た方におすすめのQ&A
同じように歩くときの膝の痛みや、原因のはっきりしない痛みでお悩みの方からは、次のようなご相談も多く寄せられています。
ご自身の状況に近いものがあれば、あわせて参考にしていただけます。
歩き方や脚の形に関わる膝の痛みは、似た悩みを抱える方も少なくありません。
関連: 歩き始めに膝と股関節が同時に痛むときの原因
関連: 膝の痛みが腰や股関節に広がるときの考え方
関連: 変形性膝関節症の痛みに手術以外でできること
まとめ
歩き方の癖は膝への負担に関わりますが、痛みの原因は歩き方だけとは限らず、O脚や変形性膝関節症などが背景にあることもあります。
繰り返す痛みや原因のはっきりしない痛みは、自己判断せず医療機関で状態を確かめておくと安心です。
一般の整形外科で治療を受けても痛みが改善されない方、まず治療を詳しく知りたい方は、当院でMRIをもとにPRP-FDを含めた再生医療をご相談いただけます。
なお、強い腫れや荷重をかけられないほどの痛み、外傷直後や未成年の方などは、まずかかりつけの整形外科にご相談ください。
関連記事: 歩くと膝が痛いときに疑う疾患の解説
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