半年ほど前から朝や動き始めに膝のこわばりを感じるのですが、原因は何でしょうか?

情報提供医師

黒木 健文 医師(福岡ひざ関節症クリニック 院長)日本整形外科学会認定 専門医

50代女性です。半年ほど前から、朝起きたときや長く座ったあとに膝がこわばって、動き始めに膝が曲げにくい感じが続いています。少し歩くとやわらいでくるのですが、立ち上がりの一歩目に違和感が出ることが増えてきました。整形外科でレントゲンを撮ってもらったところ、軽い変形があるかもしれないと言われましたが、はっきりした説明はなく様子をみている状態です。年齢のせいなのか、変形性膝関節症の始まりなのか分からず不安です。膝のこわばりの原因と、どう向き合えばよいか教えてください。

膝のこわばりは、関節の動きが滑らかでなくなったときに起こりやすく、加齢に伴う変形性膝関節症の初期症状として現れることもあります。
ただ、こわばりの背景は人によってさまざまで、レントゲンだけでは関節内の状態が分かりにくいことも少なくありません。
気になる状態が続くようでしたら、医療機関で膝の状態を確認しておくと安心です。

膝のこわばりでまず押さえておきたいポイント


毎朝のように膝がこわばると、このまま悪くなっていくのではないかと不安になりますよね。

まずは落ち着いて、こわばりがどんなときに出て、どのくらいで和らぐのかを整理しておくことが大切です。
膝のこわばりは、関節の動きが滑らかでなくなったときに感じやすく、変形性膝関節症の初期に現れることもあれば、運動不足による筋肉や関節まわりの硬さが関わっていることもあります。
原因によって向き合い方は変わりますが、こわばりの強さや出る場面だけで、ご自身で原因を見極めるのは難しいものです。
気になる状態が続くときは、早めに医療機関で相談すると安心です。
少しでも不安を感じたら、まずは無料でんわ相談からお気軽にお問い合わせください。
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膝のこわばりで考えられる主な原因


膝のこわばりにはいくつかの原因が考えられ、複数が重なっていることもあります。
下記を目安に、ご自身の状態と照らし合わせてみてください。
変形性膝関節症など加齢に伴う関節の変化
運動不足による筋力低下や関節まわりの硬さ
長時間同じ姿勢でいたあとの一時的なこわばり
関節内の炎症や膝の腫れ
両膝や複数の関節に及ぶ場合は別の病気の可能性

とくに中高年以降では、軟骨がすり減って関節の動きがスムーズでなくなる変形性膝関節症の初期に、動き始めのこわばりや膝の曲げ伸ばしのしづらさが現れることがあります。
一方で、朝のこわばりが長く続いたり、両膝や手など複数の関節にこわばりや腫れが及ぶ場合は、関節リウマチなど別の病気が関わっていることもあり、見極めには医療機関での診察が役立ちます。
関連: 膝の曲げ伸ばしがしづらいときに考えられること

膝のこわばりを和らげるために自宅でできること


こわばりが強くないときは、膝に負担をかけすぎない範囲で日常のケアを続けることが、つらさの軽減につながります。
起き上がる前や動き出す前に軽く膝を曲げ伸ばしする
太ももの前側など膝を支える筋肉をやさしく動かす
入浴などで膝を温めて血行を保つ
長時間同じ姿勢を避け、こまめに体を動かす
体重管理を意識して膝への負担を減らす

運動の内容や強さは、こわばりの原因や程度によって適したものが異なります。
自己流で無理に動かすと負担になることもあるため、医療機関の指示のもとで、痛みやこわばりの程度に合わせて段階的に進めると安心です。
急に強い痛みや腫れが出たときは、運動を控えて膝を休ませ、無理に動かさないようにしてください。
関連: 寝ながら・座りながらできる膝のストレッチ

膝のこわばりで受診を考える目安


こわばりの程度や続く期間、ほかの症状の有無によって、受診を急ぐべきか様子をみてよいかは変わります。
次のサインを参考にしてください。
今すぐ受診: 強い腫れや熱感、膝が引っかかって動かせない、発熱、強くひねったあとの強い痛み
早めに受診: 朝のこわばりが長く続く、両膝や複数の関節に広がる、こわばりとともに腫れが続く
様子見でよい: 動き始めだけ軽くこわばるが、少し動くと和らぐ

とくに、こわばりに強い腫れや熱感を伴う場合や、膝が引っかかって動かせない、発熱があるといった場合、転倒などで強くひねったあとの強い痛みがある場合は、早めに整形外科を受診してください。
また、はっきりした原因が分からないままこわばりが続くときは、一度医療機関で膝の状態を確認しておくと、その後の見通しが立てやすくなります。
受診を検討される際は、下記からご相談いただけます。

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膝のこわばりで行う検査と治療の選択肢


こわばりの原因をはっきりさせるために、診察では問診や触診、レントゲンなどを組み合わせて膝の状態を確認します。
レントゲン:骨の変形や関節のすき間の状態を確認
MRI:軟骨・半月板など軟らかい組織の状態を確認(必要に応じて)
保存療法:ヒアルロン酸注射・リハビリ・運動療法
再生医療:手術や入院を避けたい場合の選択肢

変形性膝関節症などが背景にある場合、治療はヒアルロン酸注射やリハビリ、運動療法といった保存療法が基本になります。
保存療法で十分な改善が得られない場合の選択肢の一つとして、当院ではPRP-FDや培養幹細胞による再生医療を提供しています。
ただし症状によって適応は異なるため、まずは膝の状態を診察で確認したうえで、適した方法を相談していくことが大切です。
レントゲンだけでは確認が難しい軟骨や半月板の状態は、症状によってはMRIで詳しく評価できる場合もあります。
関連: 変形性膝関節症に対する再生医療の解説

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この相談を見た方におすすめのQ&A


膝のこわばりは変形性膝関節症の始まりとして現れることもあり、その進行や治療をめぐるご相談は少なくありません。
原因の考え方や治療の選択肢は、症状の進み具合や年代によっても異なります。
ご自身の状況と近いものがあれば、あわせて参考にしてみてください。
関連: 手術を勧められたが踏み切れないときの考え方
関連: 再生医療の効果はいつごろ実感できるのか
関連: 進行した変形性膝関節症で手術以外にとれる方法

まとめ


膝のこわばりは、変形性膝関節症の初期や運動不足による関節まわりの硬さなど、原因はさまざまです。
こわばりだけで原因を見極めるのは難しいため、気になる状態が続くときは医療機関で膝の状態を確認しておくと安心です。
両膝や複数の関節にこわばりや腫れが及ぶ場合や発熱を伴う場合、未成年の方は、まずかかりつけの整形外科にご相談ください。
一般の整形外科で治療を受けても改善されない方、まずどんな治療があるのか詳しく知りたい方は、当院でMRIをもとに再生医療を含めた選択肢をご相談いただけます。
関連記事: 変形性膝関節症の症状や治療の詳しい解説

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