膝に溜まった水は自分で治せますか?

情報提供医師

大水 信幸 医師(札幌ひざ関節症クリニック 院長)日本専門医機構認定 整形外科専門医

50代女性です。半年ほど前から右膝に違和感があり、最近は触ると皮膚が張っているような腫れも気になります。階段の上り下りや正座で痛みも出るようになり、整形外科を受診してレントゲンを撮りましたが軟骨が少しすり減っている程度と言われ、湿布での様子見になっています。水を抜くとクセになると聞いて病院通いも気が引けているので、できれば自分でケアして治したいのですが、自宅でできる方法はあるのでしょうか?

膝に水が溜まる状態とは、関節内の炎症によって関節液の産生が増え、吸収とのバランスが崩れて関節液が過剰にたまった状態を指します。
安静・冷却・体重管理・太もも周りの筋力維持などのセルフケアで楽になることはありますが、背景に疾患があれば自宅対応だけでは改善しにくいケースもあるため、自己判断のみで様子を見続けるのは難しい面があります。

膝に水が溜まったときに自分で治すことはできるのか


軽度の関節液貯留であれば、安静や運動量の調整などで自然に改善することもあります。ただし、水が溜まる原因となる病気が続いている場合は、セルフケアだけで治すことは難しく、原因に応じた治療が必要です。
気になる症状があれば、まずは無料でんわ相談からお気軽にお問い合わせください。

0120-013-712




膝に水が溜まる主な原因と背景にある疾患


水は症状であって原因ではないため、何が引き金になっているかを知ることが、治療の方向性を決める助けになります。
中高年で最も多いのが変形性膝関節症で、軟骨や半月板の変性、軟骨下骨への負担などによって滑膜炎が起こり、関節液が増えることがあります。
半月板損傷では、ひねり動作のあとに膝の引っかかり感とともに腫れが現れることがあり、繰り返し水が溜まる背景になりやすいケースもあります。
ほかにも膝のお皿の前など、関節の外にある袋に水が溜まる滑液包炎でも、膝全体が腫れて見えることがあります。

膝に水が溜まっているかもと思ったら、我慢せず医療機関の受診をお勧めいたします。
関連: 膝に水が溜まる原因と抜く判断・対処法の詳しい解説
関連: 変形性膝関節症の症状とステージ別治療方針の詳しい解説

膝に水が溜まったとき自分で治すために自宅でできる対処と避けたい行動


セルフケアの基本は「これ以上炎症を悪化させない」ことです。

痛みと腫れがある時期は無理に動かさず、関節への負担を減らす生活に切り替えることが、自然な軽快の助けになります。
腫れや熱感が強い場合は、保冷材をタオルで包み、15~20分程度を目安に冷却します。
1日数回までを目安とし、長時間の連続使用は避けましょう。

落ち着いてきたら、太もも前面(大腿四頭筋)の軽い等尺性収縮や、椅子に座ったままの膝伸ばし運動を少しずつ取り入れることが、膝への負担を分散させる上で役立つとされます。
一方で、長距離のウォーキング、深い屈伸、正座、重い荷物を持っての階段昇降などは関節液の分泌を促してしまうため、痛みや腫れが落ち着くまでは控えるほうが無難です。

痛みや腫れが強い時期は長時間の歩行を控え、症状が落ち着いたら無理のない範囲で運動を再開しましょう。

関連: 自宅でできるひざ痛セルフケア5選と進行ステージ別の対処

膝の水が「自分で治す」だけでは難しいときの受診の目安


繰り返し水が溜まる、痛みが強くなる場合は、隠れている原因を整理するために医療機関に相談しましょう。
今すぐ受診: 外傷後の強い腫れ/熱感・発赤・発熱/歩行困難・荷重不可/ロッキング
近日中に受診: 腫れが引かない/繰り返し水が溜まる
経過観察: 軽い腫れと違和感のみで日常生活に支障がない場合(数日で軽快しなければ受診へ)

けがのあと数時間以内に急速に腫れた場合は、靱帯損傷や骨折などによる関節内出血の可能性があり、早めの受診が必要なサインです。
歩行困難や荷重不可、ロッキング(膝が引っかかって動かない)など緊急性の高いケースは、まずかかりつけの整形外科で診ていただくのが安心です。
以前整形外科でレントゲンを撮ったが原因がはっきりしないまま様子見になっている方や、湿布や注射では改善されていない方は、ひざに特化した医療機関で改めて状態を整理してみることも一つの選択肢です。
受診を検討される方は、下記から診察のご予約が可能です。

ひざ関節症クリニックの診察予約



膝の水と向き合うときの検査と治療の選択肢


水が繰り返し溜まる背景には、レントゲンでは見えにくい軟部組織のトラブルが隠れていることがあります。
診察では問診や触診で腫れの場所と可動域を確認し、必要に応じて関節穿刺で水を抜いて性状を調べることがあります。
また、関節液を採取して調べることで、感染、痛風、偽痛風、出血などを診断できる場合があります。

「水を抜くとクセになる」とよく言われますが、医学的な根拠はありません。水が再び溜まるのは、原因となる炎症や病気が続いているためです。
レントゲンでは骨の変形や関節の隙間が分かり、MRIは半月板や靱帯、軟骨などを評価する際に有用ですが、すべてのケースで必要になるわけではありません。
治療は薬物療法・ヒアルロン酸注射・リハビリなどの保存療法が基本ですが、原因となる疾患によっては、再生医療を含めた治療法が検討されることもあります。
ただし適応や期待できる効果には個人差があるため医師の診察を受けた上で検討することが大切です。

関連: 当院のPRP-FD(PFC-FD)注射の治療概要

MRI検査を予約する



この相談を見た方におすすめのQ&A


膝の腫れやむくみ、放置していいか迷う痛みについてのご相談も多くいただいています。
下記のQ&Aでは、夕方の膝のむくみ、休めば軽くなる痛みの判断、変形性膝関節症の治療選択について、それぞれ専門医が回答しています。
ご自身の症状と近いものがあれば、あわせてご参考にしてください。
関連: 夕方になると膝にむくみと痛みが出てお皿が見えないほどになるときの原因
関連: 休むと治る膝の痛みを放置していいか迷うときの判断基準
関連: 変形性膝関節症で手術以外に痛みを改善する選択肢

まとめ


膝に水が溜まる状態は、関節内で炎症や損傷が起きているサインです。水そのものを減らすことだけでなく、原因となっている病気を見つけて治療することが大切です。
腫れが引かない、繰り返し水が溜まる場合は自宅対応だけでは難しく、医師の診察で原因を整理することが大切です。
歩行困難・強い熱感・外傷直後の腫れなど緊急性のある症状はかかりつけの整形外科に、一般の整形外科を受診しても改善されていない方やまず治療の選択肢を詳しく知りたい方は、当院でMRIをもとに再生医療を含めた相談をしていただけます。

ひざのお悩み解決に向けて
スタッフ一同全力でサポートします。

電話から

ひざの痛み専門|無料でんわ相談|来院予約

0120-013-712

電話受付時間 9:00 〜18:00/土日もOK

この相談を見た人はこんなQ&Aも見ています

関連するコラム

カテゴリー別

効かなかったら、どうしよう・・・

この歳でもできるのかしら?

話だけでも聞いてみたい

今の状況を詳しく知りたい

リスクはない?

あなたの膝の痛み、再生医療の不安、まずはご相談ください。

ひざ関節症クリニック|全国11拠点|治療実績45,200例|整形外科専門医31名所属

電話から

ひざの痛み専門|無料でんわ相談|来院予約

0120-013-712

電話受付時間 9:00 〜18:00/土日・祝日もOK