50代女性です。半年ほど前から立ち上がりや階段の昇り降りで膝の内側に痛みが出るようになり、市販の湿布を貼って過ごしています。冷湿布と温湿布のどちらがよいのか分からず、痛むときにドラッグストアで選んで貼っていますが、はがすとまた痛みが戻ってしまいます。以前整形外科でレントゲンを撮った際は大きな異常はないと言われ、様子を見ています。湿布で一時的に楽にはなるものの、貼り続けるだけで良いのか、かぶれも心配です。このまま湿布で様子を見て大丈夫でしょうか?
冷湿布と温湿布は症状の状態によって向き不向きが変わり、貼り続けても痛みが繰り返す場合は別の原因が隠れていることもあります。
レントゲンだけでは分かりにくい半月板や軟骨などが関係している場合もあるため、長引くときは再度相談してみることをおすすめします。
膝の痛みに湿布を使うときにまず押さえておきたいこと
膝が痛むとき、まずは手軽に試せる湿布に頼りたくなりますよね。
湿布は痛みや炎症を一時的にやわらげる対処として役立ちますが、痛みの根本的な原因を治すものではないとされています。
貼ってもすぐ痛みが戻る、長く貼り続けても良くならないという場合は、湿布だけに頼らず、一度ご自身の状態を確認してみることが大切です。
原因が分からず不安なときは、まずお気軽にご相談ください。
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湿布で楽になっても膝の痛みが繰り返すときに考えられる原因
湿布で一時的に楽になっても痛みが戻るのは、痛みのもとになっている原因が別にあるからかもしれません。
代表的なものを整理しました。
変形性膝関節症:軟骨がすり減り、立ち上がりや階段で膝の内側に痛みが出やすい。中高年に多いとされます
半月板損傷:膝のクッション役の半月板が傷つき、引っかかりや痛みが出ることがあります
鵞足炎:使いすぎや負担で、膝の内側などに炎症が起こることがあります
一時的な負担:急な運動や長時間の歩行による筋肉・腱の張りが関係することもあります
これらは年齢や膝の使い方によって複数が重なることもあり、痛む場所や経過によって考えられる原因は異なります。
特に中高年以降に多い変形性膝関節症は、初期にはレントゲンで大きな変化が見られないこともあり、痛みの原因を自己判断で見極めることが難しいとされています。
立ち上がりや階段で膝の内側が痛むときは、気になる場合に医療機関で確認すると安心です。
関連: 変形性膝関節症の症状・原因・治療方針の解説
膝の痛みに湿布を使うときのポイントと避けたい使い方
せっかく湿布を使うなら、症状に合った使い方で少しでも楽に過ごしたいですよね。
冷湿布と温湿布の使い分けを中心に、ポイントを整理します。
冷湿布:ぶつけた直後や、腫れ・熱感がある急な痛みに向くとされます
温湿布:慢性的なこわばりや冷えを伴う痛みに用いられることが多いとされます
貼り方:清潔な皮膚に痛む部位を覆うように貼り、かぶれが出たら一度中止する
避けたい使い方:湿布を貼ったまま、痛む動作を我慢して続ける
一般的に、ぶつけた直後や腫れ・熱感があるような急な痛みには冷湿布、慢性的なこわばりや冷えを伴う痛みには温湿布が向くとされています。
ただし、どちらを合うかは状態によって異なるため、迷うときは医療機関で相談すると安心です。
湿布はあくまで手段の一つで、貼っているからと痛む動作を無理に続けると、かえって悪化することもあります。
同じ場所に長時間貼り続けると、かぶれなどの皮膚トラブルが起こることがあります。使用時間を守って使用しましょう。
市販の湿布で1〜2週間ほど続けても改善しない場合は、湿布だけで様子を見るのではなく、医療機関への相談を検討しましょう。
関連: 膝が痛いときに避けたい行動と対処法
膝の痛みで湿布を続けてよいか迷うときの受診の目安
「湿布で様子を見てよいのか、受診すべきか」の線引きは、ご自身では判断しづらいものです。
次のような目安を参考にしてください。
すぐに受診:強い腫れや熱感、膝が引っかかって動かない(ロッキング)、荷重をかけられない、外傷後の強い痛み、発熱を伴う場合
近いうちに受診:湿布を続けても2週間以上痛みが引かない、はがすとすぐ痛む、日常動作でも痛む場合
経過をみる:軽い痛みで短期間に治まり、繰り返さない場合
強い腫れや熱感、膝が引っかかって動かない(ロッキング)、荷重をかけられないほどの痛み、発熱を伴う場合は、急を要するサインのため早めに整形外科を受診してください。
一方で、湿布を続けても痛みが引かない、はがすとすぐ戻る、日常動作でも痛むといった場合は、医師の診察を受けて原因を確かめるのが安心です。
気になる症状が続く場合は、専門の医療機関で相談してみることをおすすめします。
湿布で改善しない膝の痛みで行う検査と治療の選択肢
湿布で良くならないと、この先どうすればいいのか不安になりますよね。
医療機関では、状態に応じて次のような検査や治療が検討されます。
膝の状態は、視診・触診・問診を含めた診察で総合的に判断され、必要に応じてレントゲンなどの検査も行われます。
炎症や初期の変形が中心であれば、運動療法や物理療法、ヒアルロン酸注射などの保存療法が基本となることが多いとされます。
保存療法で十分な改善が得られない場合には、当院ではPRP-FDや培養幹細胞による再生医療という選択肢もご案内しています。
レントゲンだけでは分かりにくい半月板や軟骨の状態については、症状によってはMRIなどさらに詳しい検査をすることになる可能性もあります。
関連: 再生医療による膝の痛みへのアプローチ
この相談を見た方におすすめのQ&A
同じように膝の痛みのセルフケアや、原因のはっきりしない痛みでお悩みの方からは、次のようなご相談も多く寄せられています。
湿布での対処を続けてよいか迷っている方の参考になるはずです。
気になるものがあれば、ご自身の状況に近いものをあわせてご覧ください。
関連: 膝の痛みに使う湿布(冷感・温感)の選び方
関連: 検査で異常がないのに膝の痛みが続くとき
関連: 変形性膝関節症で手術以外に痛みをやわらげる方法
まとめ
膝の痛みに使う湿布は、痛みや炎症を一時的に和らげる対処で、原因そのものを治すものではありません。
冷湿布・温湿布の使い分けに迷うときや、貼り続けても改善しない場合は、湿布だけに頼らず、一度医療機関で原因を確かめておくと安心です。
一般の整形外科で治療を受けても痛みが改善されない方、まず治療法を詳しく知りたい方は、当院でMRIをもとにPRP-FDを含めた再生医療をご相談いただけます。
なお、強い腫れや荷重をかけられないほどの痛み、外傷直後や未成年の方などは、まずかかりつけの整形外科にご相談ください。
関連記事: 膝の痛みの場所別に見る原因と対処法の解説
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