40代男性です。1年ほど前に交通事故で膝を強く打ち、整形外科でレントゲン検査やリハビリを受けてきました。事故の治療はいったん区切りがつきましたが、いまも階段の上り下りで膝が痛み、ときどき腫れが出たり、正座がしづらかったりする状態が続いています。半月板や靭帯を痛めているのではないか、このまま後遺症として残ってしまうのではないかと不安です。交通事故のあとに残る膝の痛みは、後遺症として残ってしまうのでしょうか?
一方で、状態に合った対応で和らいでいくケースもあります。
損傷の有無や程度は、見た目だけでは分かりにくいため、まずは医療機関で膝の状態を確かめておくと安心です。
交通事故のあとに残る膝の痛みでまず押さえておきたいこと
事故から時間が経っても膝の痛みや腫れが残ると、このまま後遺症になるのではと不安になりますよね。
まずは落ち着いて、痛みの出方とご自身の状態を整理することから始めましょう。
後遺症として残るかどうかは、痛めた部位や損傷の程度によって異なります
半月板・靭帯・軟骨など、レントゲンだけでは分かりにくい損傷が隠れていることがあります
見た目だけでは分からないことも多く、自己判断は難しいものです。
交通事故では、レントゲンで分かりにくい半月板・靭帯・軟骨などを痛めていることがあり、事故から時間が経ってから痛みや変形性膝関節症として症状が現れる場合もあるとされています。
痛みや腫れが続く、同じ場所が繰り返し痛むといった場合は、自己判断で様子を見続けず、一度医療機関で状態を確認しておくと安心です。
膝の痛みでご不安な場合には、まずお気軽にご相談ください。
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交通事故のあとに膝の痛みが残るときに考えられる主な原因
膝のどこが、どんなときに痛むかによって、考えられる原因は変わってきます。
交通事故の衝撃で痛めやすい代表的なものを整理しました。
半月板損傷:膝のクッション役の軟骨が傷つき、引っかかりや腫れ、曲げ伸ばしの痛みが出ることがあります
靭帯損傷:前十字靭帯などを痛めると、膝のぐらつきや不安定感が残ることがあります
軟骨損傷・骨挫傷:事故の強い衝撃で軟骨や骨の内部を痛めていることがあります
変形性膝関節症:損傷をきっかけに、時間が経って軟骨がすり減り進行することがあります
関節内の炎症・水たまり:痛めた部分の炎症で、腫れや熱感が続くことがあります
これらは事故の直後にははっきりせず、リハビリが終わったあとや、数か月から年単位で症状が目立ってくることもあるとされています。
とくに半月板や靭帯、軟骨の損傷が残ると、関節への負担が偏り、外傷をきっかけとした変形性膝関節症へ進むことがあります。
気になる症状がある場合は、自己判断で決めつけず、医療機関で状態を確認してもらうと安心です。
事故で起こりやすい靭帯や半月板の損傷については、こちらの解説も参考になります。
関連: 事故で起こりやすい靭帯損傷と半月板への影響
交通事故のあとの膝の痛みに自宅でできる対処と避けたいこと
痛みや腫れが残ると、家でどう過ごせばよいか迷いますよね。
膝への負担を減らす工夫を、無理のない範囲で取り入れてみてください。
痛み・腫れが強い時期は冷やして安静にし、サポーターで膝を安定させる
正座や深くしゃがむ動作など、膝に負担の大きい姿勢を避ける
太もも(大腿四頭筋)の筋力を保つ運動を、医療機関の指示のもとで取り入れる
体重を増やさないよう生活を整え、膝への負担を減らす
長時間の歩行や立ち仕事は、こまめに休憩をはさむ
痛みや腫れが強いときは、患部を冷やして安静にし、サポーターで関節を安定させると負担が和らぐことがあります。
一方で、痛みを我慢して動かし続けたり、自己流で運動を強めたりすると、症状が長引くことがあるとされています。
運動やリハビリは、膝の状態に合わせて進めることが大切です。
医師や理学療法士などの指導のもと、無理のない範囲で段階的に取り組みましょう。
膝が腫れた際の対応については、こちらの記事をご覧ください。
関連: 膝が腫れたときの原因別の対処法
交通事故のあとの膝の痛みで受診を考える目安
「もう少し様子を見てよいのか、受診したほうがよいのか」の線引きは、ご自身では判断しづらいものです。
次のような目安を参考にしてください。
すぐに受診:強い腫れや熱感、荷重をかけられない、膝が引っかかって動かない(ロッキング)、発熱を伴う場合
近いうちに受診:数週間以上痛みが続く、腫れを繰り返す、階段や正座でつらい、不安が強い場合
経過をみる:軽い痛みで動いてもすぐ治まり、繰り返さない場合
強い腫れや熱感、荷重をかけられないほどの痛み、膝が引っかかって動かない(ロッキング)、発熱を伴うときは、急を要するサインのため早めに整形外科を受診してください。
交通事故による治療が区切りがついたあとも、数週間以上痛みが続く、腫れを繰り返す、階段や正座でつらいといった場合は、一度医療機関をご受診されることをおすすめします。
なお、後遺症(後遺障害)の診断書や手続きについては、事故の治療を受けた医療機関にご相談ください。
今後の治療について考える際は、当院でもご相談いただけます。
交通事故による膝の後遺症で行う検査と治療の選択肢
原因がはっきりしないと、どう対応すればよいか迷いますよね。
整形外科では、状態に応じて次のような検査や治療が検討されます。
半月板や靭帯、軟骨の状態は、視診・触診・問診に加え、レントゲンなどの画像検査を含めた診察で総合的に判断されます。
症状が軽い段階では、運動療法や物理療法、注射といった保存療法が基本となることが多いとされます。
保存療法で十分な改善が得られない場合には、当院ではPRP-FDによる再生医療という選択肢もご案内しています。
半月板や軟骨の損傷は、レントゲンだけでは分かりにくいこともあり、症状によってはMRIなどさらに詳しい検査をすることになる可能性もございます。
当院では、MRI検査を実施し、膝の状態を詳しく確認しています。
事故後の軟骨のすり減りや治療の選択肢について詳しく知りたい方は、こちらの解説をご覧ください。
関連: 膝軟骨のすり減りと治療法の解説
この相談を見た方におすすめのQ&A
交通事故やケガのあとに残る膝の痛み、原因のはっきりしない痛みでお悩みの方からは、次のようなご相談も多く寄せられています。
ご自身の状況に近いものがあれば、あわせて参考にしていただけます。
ケガをきっかけにした膝の不調は、似た悩みを抱える方も少なくありません。
関連: 骨折のリハビリ後も残る膝の痛みは後遺症かという相談
関連: ケガをきっかけにした膝の痛みと半月板損傷の考え方
関連: 変形性膝関節症の痛みに手術以外でできること
まとめ
交通事故のあとに残る膝の痛みが後遺症になるかは、損傷の程度によって異なり、自己判断は難しいものです。
半月板・靭帯・軟骨の損傷や、外傷をきっかけとした変形性膝関節症が隠れていることもあるため、医療機関で状態を確かめておくと安心です。
後遺症(後遺障害)の診断や手続きは事故の治療を受けた整形外科の主治医に、保存療法などを続けても痛みが改善しない場合は、当院でPRP-FD療法を含む再生医療という選択肢についてご相談いただくことも可能です。
外傷の直後や、歩けないほどの強い痛み・未成年の方などは、かかりつけの整形外科にご相談ください。
関連記事: 外傷をきっかけに進む変形性膝関節症の解説
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