最近膝が痛むのは増えた体重が原因で、体重を減らせば痛みは軽くなるのでしょうか?

情報提供医師

黒木 健文 医師(福岡ひざ関節症クリニック 院長)日本整形外科学会認定 専門医

50代女性です。半年ほど前から立ち上がりや階段の昇り降りで膝が痛むようになりました。ここ数年で体重が増えてきたこともあり、整形外科を受診したところ、レントゲンで変形性膝関節症の初期と言われ、まずは体重管理をするよう勧められました。手術はできれば避けたいので減量とウォーキングを始めたのですが、増えた体重がどのくらい膝への負担に関わっているのか、本当に痛みが軽くなるのかが分からず不安です。最近膝が痛むのは増えた体重が原因で、体重を減らせば痛みは軽くなるのでしょうか?

体重は膝への負担に大きく関わるため、適正な範囲に近づけることは膝の痛みをやわらげるうえで役立つと考えられています。
ただし痛みの原因が体重だけとは限らず、関節の変形の程度や軟骨の状態は、見た目やレントゲンだけでは確認が難しいです。
減量だけに頼って自己判断で様子を見続けず、医療機関で膝の状態を確認しておくと安心です。

膝の痛みと体重の関係でまず押さえておきたいこと


体重が増えてきたタイミングで膝が痛みだすと、「やはり体重のせいなのだろうか」と気になりますよね。

膝は立つ・歩く・階段を上るといった動作のたびに体重を支えている関節で、体重と膝の痛みには深い関わりがあるとされています。
一方で、膝の痛みの原因は体重だけとは限らず、関節の変形や脚の形、筋力の低下などが重なって起きていることも少なくありません。
ご自身の膝の状態について詳しく知りたい場合は、お気軽にお問い合わせください。
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体重が膝の痛みに影響する仕組みと考えられる原因


なぜ体重が膝の痛みに関わるのか、その仕組みを知っておくと、対処の方向性が見えやすくなります。

歩くときには膝に体重の数倍の力がかかるといわれ、階段の上り下りではさらに大きな負担になるとされています。
そのため体重が増えると、その分だけ膝の軟骨や関節にかかる負担も大きくなりやすいと考えられます。
こうした負担が続くと軟骨が少しずつすり減り、変形性膝関節症の進行につながることがあります。
体重の影響に加えて、加齢や筋力の低下、O脚などの脚の形も関わってくるため、ご自身の痛みがどの要因によるものかは、自己判断は難しいものです。
関連: 変形性膝関節症の原因や症状の詳しい解説

膝の痛みと体重が気になるときに自宅でできる対処と避けたい行動


体重と膝の両方が気になると、何から始めればよいか迷いますよね。
基本は膝に負担をかけすぎない範囲で、無理なく続けられる方法を選ぶことです。
膝への負担が少ない運動(水中ウォーキング・自転車など)から始める
太ももの筋力を保つ運動を、痛みの出ない範囲で取り入れる
バランスのよい食事で、無理のない範囲の減量を心がける
正座や深くしゃがむ動作など、膝に強い負担がかかる動きは控える
痛みが強いときは運動を無理に続けず、医療機関に相談する

減量は膝への負担を軽くするうえで役立つと考えられますが、急に激しい運動をすると、かえって膝を痛めてしまうことがあります。
水中ウォーキングや自転車など、膝への負担が少ない運動から始めるのが一般的です。
食事の見直しや運動の進め方は、痛みの程度や膝の状態によって適したものが変わります。
自己流で無理を重ねず、医療機関の指示のもとで段階的に進めると安心です。
関連: 変形性膝関節症を予防する歩き方・筋トレ・食事のポイント

膝の痛みで体重管理を考えるときの受診の目安


減量を頑張っても痛みが変わらない、むしろ強くなるといったときは、体重以外の原因が隠れていることもあります。
次のような目安を参考にしてください。
早めに受診:転倒後の強い痛み・腫れ・熱感、膝に力が入らない、膝が引っかかって動かせない(ロッキング)
近いうちに受診:減量や対処を続けても数週間以上痛みが変わらない、痛みで日常生活に支障が出ている
様子をみる:軽い痛みで、安静にすると和らぎ、徐々に軽くなってきている

とくに転倒などのあとに強い痛みや腫れがある場合、膝に力が入らず歩けないほどの場合、膝が引っかかって動かせない場合は、急を要することがあるため、早めに整形外科を受診してください。
減量や対処を続けても痛みが改善しないときは、一度膝の状態を詳しく診てもらうことを検討してみてください。

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膝の痛みの検査と、体重管理だけでは改善しないときの治療の選択肢


体重管理を続けても痛みがやわらがないときは、現在の膝の状態を詳しく確認することが、次の一歩につながります。
レントゲン:骨の変形や関節の隙間の程度を確認できます
保存療法:痛み止め・ヒアルロン酸注射・運動療法など
再生医療(当院のPRP-FD):保存療法で改善しないときの選択肢の一つ

膝の状態は、問診や触診に加えてレントゲンなどの検査を組み合わせて確認していきます。
レントゲンでは骨の隙間や変形の程度が分かりますが、軟骨や半月板の細かな状態は確認が難しく、症状によってはMRIなどさらに詳しい検査をすることになる可能性もあります。

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治療は、痛み止めやヒアルロン酸注射、運動療法といった保存療法が中心になります。
これらを続けても痛みが改善しない場合には、入院や手術を伴わない再生医療という選択肢もあり、当院ではPRP-FDや培養幹細胞による治療を行っています。
関連: 変形性膝関節症の治療法とそれぞれのメリット・デメリット

この相談を見た方におすすめのQ&A


膝の痛みと体重の関係や、変形性膝関節症の治療については、同じように悩む方からの相談も多く寄せられています。
手術はできれば避けたい方、減量や保存療法の次の選択肢として再生医療が気になる方は、以下の相談もあわせてご覧ください。
関連: 変形性膝関節症で手術以外の改善方法を知りたい方への回答
関連: 人工膝関節を勧められたが手術が怖いときの相談
関連: 再生医療(PRP注射)の効果はいつから実感できるかの相談

まとめ


膝の痛みと体重には深い関わりがあり、適正な体重に近づけることは膝への負担をやわらげるうえで役立つと考えられます。
ただし痛みの原因は体重だけとは限らず、変形の程度や関節の状態によって適した対処は変わります。
減量や運動を続けても痛みが改善しないとき、これまで整形外科で治療を受けても膝の痛みが良くならない方、まずどんな治療があるのか詳しく知りたい方は、当院でMRIをもとに再生医療を含めた選択肢をご相談いただけます。
関連記事: 膝が痛いときにやってはいけないことと対処法の解説

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