健康のために続けているヨガで膝が痛むのですが、このまま続けて大丈夫でしょうか?

情報提供医師

黒木 健文 医師(福岡ひざ関節症クリニック 院長)日本整形外科学会認定 専門医

50代女性です。健康のために数年前から週に2回ほどヨガを続けています。半年ほど前から、あぐらや正座に近いポーズ、膝立ちになる動きのときに膝の前側や内側が痛むようになりました。以前、立ち上がりで膝が痛んで整形外科を受診した際にはレントゲンで変形性膝関節症の初期と言われましたが、その後は様子を見ていました。ヨガ自体は気持ちがよく続けたいのですが、痛みが出るポーズを無理に続けてよいのか、手術はできれば避けたいので不安です。ヨガで膝が痛むのですが、このまま続けて大丈夫でしょうか?

ヨガで膝が痛むときは、特定のポーズで膝に負担が偏っている場合や、変形性膝関節症など膝そのものの状態が関わっている場合があり、痛みを我慢して同じ動きを続けるのはおすすめできません。
原因が動作の癖によるものか関節の変化によるものかは判断が難しいため、一度詳しく膝の状態を確認しておくことをおすすめします。

ヨガで膝が痛むときにまず押さえておきたいこと


健康のために続けているヨガで膝が痛むと、続けてよいのか、やめるべきなのか迷ってしまいますよね。

ヨガは膝にやさしい運動という印象がありますが、あぐらや正座、膝立ちのポーズでは膝が深く曲がり、特定の方向に負担が集中しやすい動きもあります。
痛みが一時的な張りなのか、変形性膝関節症のように関節そのものの変化が関わっているのかによって、続け方の判断は変わってきます。
ヨガを続けてよいか迷う場合や、膝の状態について詳しく知りたい場合は、お気軽にご相談ください。
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ヨガで膝が痛くなるときに考えられる主な原因


なぜヨガで膝が痛むのか、考えられる原因を知っておくと、対処の方向性が見えやすくなります。
ポーズのフォームの崩れ:膝のひねりや深い曲げで負担が偏る
膝周りの筋力の低下:膝を支えきれず、ポーズ中の負担が増える
変形性膝関節症:軟骨がすり減り、曲げ伸ばしで痛みが出やすくなる
脚の形(O脚など):膝の内側に負担が偏りやすくなる

ヨガでは膝を深く曲げる、ひねる、片脚に体重を乗せるといった動きが多く、フォームが崩れていると膝のお皿の周りや内側に負担が偏ることがあります。
また、もともと変形性膝関節症などで関節がデリケートになっている場合、同じポーズでも痛みが出やすくなることがあります。
加齢や筋力の低下、O脚などの脚の形も関わるため、ご自身の痛みがどの要因によるものかを判断することは難しいものです。
関連: 変形性膝関節症の原因や症状の詳しい解説

ヨガで膝が痛むときに自宅でできる対処と避けたいポーズ


痛みが出るときは、まず膝に負担の大きい動きを見直すことが大切です。
避けたい動き:正座・あぐら・深く膝を曲げる/ひねるポーズ
おすすめの代替:痛みの出ない立位や仰向けのポーズ
筋力維持:太ももの筋力トレーニング
相談の目安:痛みが強い場合や悪化する場合

あぐらや正座、深く膝を曲げるポーズ、膝をひねる動きは膝への負担が大きいため、痛みがあるうちは無理に行わないようにしましょう。
痛みのない範囲で行える立位や仰向けのポーズに置き換えるのが一般的です。
あわせて、太ももの前側の筋肉を保つ運動を取り入れると、膝を支える力が働きやすくなります。
ただし、どこまで動かしてよいかは膝の状態によって変わるため、自己流で無理を重ねず、医療機関の指示のもとで段階的に進めると安心です。
関連: 膝を支える筋力を保つ室内トレーニングの紹介

ヨガで膝が痛むときの受診の目安


ヨガを控えても痛みが引かない、繰り返すといったときは、膝の状態を一度確認しておくと安心です。
次のような目安を参考にしてください。
早めに受診:膝の強い腫れ・熱感、膝に力が入らない、膝が引っかかって動かせない(ロッキング)
近いうちに受診:ヨガを控えても数週間以上痛みが続く、日常の動作でも痛みが出る
様子をみる:軽い痛みで、ポーズを控えると和らぎ、徐々に軽くなってきている

とくに、膝に強い腫れや熱感がある場合、膝に力が入らない場合、膝が引っかかって動かせない場合は、急を要することがあるため、早めに整形外科を受診してください。
強い症状はないものの、ヨガを控えても数週間以上痛みが続くときは、一度膝の状態を詳しく診てもらうことを検討してみてください。

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膝の痛みで行う検査と、ヨガの見直しだけでは改善しないときの治療の選択肢


ヨガの見直しや対処を続けても痛みがやわらがないときは、膝の状態を一度きちんと確認しておくことが、次の一歩につながります。
レントゲン:骨の変形や関節の隙間の程度を確認できます
保存療法:痛み止め・ヒアルロン酸注射・運動療法など
再生医療(当院のPRP-FD):保存療法で改善しないときの選択肢の一つ

膝の状態は、問診や触診に加えてレントゲンなどの検査を組み合わせて確認していきます。
レントゲンでは骨の隙間や変形の程度が分かりますが、軟骨や半月板の細かな状態の確認は難しく、症状によってはMRIなどさらに詳しい検査をすることになる可能性もあります。

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治療は、痛み止めやヒアルロン酸注射、運動療法といった保存療法が中心になります。
これらを続けても痛みが改善しない場合には、入院や手術を伴わない再生医療という選択肢もあり、当院ではPRP-FDや培養幹細胞による治療を行っています。
関連: 変形性膝関節症の治療法とそれぞれのメリット・デメリット

この相談を見た方におすすめのQ&A


ヨガや運動を続けたい気持ちと、膝の痛みへの不安との間で悩まれる方も少なくありません。
手術はできれば避けたい方、保存療法の次の選択肢として再生医療が気になる方は、以下の相談もあわせてご覧ください。
関連: 人工膝関節を勧められたが手術が怖いときの相談
関連: 再生医療(PRP注射)の効果はいつから実感できるかの相談
関連: 変形性膝関節症で手術以外の改善方法を知りたい方への回答

まとめ


ヨガで膝が痛むときは、ポーズによる負担の偏りだけでなく、変形性膝関節症など関節そのものの状態が関わっていることもあります。
痛みを我慢して同じポーズを続けるのは避け、痛みの出ない動きに置き換えながら、膝の状態に合った続け方を見つけることが大切です。
ヨガや対処を続けても痛みが改善しないとき、これまで整形外科で治療を受けても膝の痛みが良くならない方、まずどんな治療があるのか詳しく知りたい方は、当院でMRIをもとに再生医療を含めた選択肢をご相談いただけます。
関連記事: 膝を曲げたときに痛む原因と対処法の解説

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